ホンダが「量産バイク史上最速」を目指し開発した「CBR1100XX Super Blackbird」は、その役割を見事に果たした

フロントフォークは43mm径の正立フロントフォークを採用し、路面状況に応じて常に最適な減衰力を発揮するH.M.A.S.が採用されていた。



フロントフォークは43mm径の正立フロントフォークを採用し、路面状況に応じて常に最適な減衰力を発揮するH.M.A.S.が採用されていた。

 ブレーキシステムはブレーキレバーまたはペダルの操作によって、フロントおよびリアブレーキを同時に作用させるDual Combined Brake Systemを採用。世界最高性能のスーパースポーツモデルの性能に見合った性能と味付けに仕上げられている。前後合わせて3組の3ピストンキャリパーが採用されており、これらのキャリパーは2系統の独立した液圧システムによって制御される。フロントキャリパーの2個のアウターピストンはレバーにより、2個のリアピストンはサーボメカニズムによる2次マスターシリンダーの働きにより制御されるようになっており、フロント/リアのセンターピストンはフットペダルを介して作動する。組み合わされるブレーキローターは、フロントが310mm径のフローティングディスクローター、リアは256mm径のソリッドタイプとなっている。



ブレーキにはフロントおよびリアブレーキを同時に作用させるDual Combined Brake Systemを採用し、フロントブレーキはダブルディスクとなる。



リアブレーキはソリッドディスクと組み合わされるシングルタイプ。フロント/リアのセンターピストンはフットペダルを介して作動するようになっている。

最高速度ウォーズの終焉

 このホンダの意地の集大成とも言える「CBR1100XX Super Blackbird」は、ストック状態で実測300km/hを超えたという記録があり、無事に「世界最速」の称号を奪取することに成功した。しかし、1999年にスズキからさらに上をいく最高速度を持つ「GSX1300R Hayabusa」が登場し、続いて2000年に発売されたカワサキの「ZX-12R」もXXの最高速度を超えてきた。そして、加熱しすぎたこの最高速ウォーズは、ヨーロッパでの最高速度規制によって300km/hリミッターの装着や、299km/hまでしか表示されないスピードメーターが採用されたことで終焉を迎えた。結果としてXXには後継モデルは存在せず2008年に生産中止となったが、最高速ウォーズが続いていたらホンダからも300km/hを超えるメガスポーツツアラーが発売されたのだろうか?



1999年に発売されたスズキの「GSX1300R Hayabusa」によって、XXの「世界最速」の座は奪取されることになり、規制によって最高速ウォーズも終わりを迎えた。

CBR1100XX主要諸元(2001・国内仕様)

・全長×全幅×全高:2160×720×1200mm
・ホイールベース:1490mm
・シート高:810mm
・乾燥重量:225kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒1137cc
・最高出力:74kW(100PS)/8500rpm
・最大トルク:98N・m(9.99kgm)/6500rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:24L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-17、R=180/55-17
・価格:110万円(税抜当時価格)

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/460463/

ホンダが「量産バイク史上最速」を目指し開発した「CBR1100XX Super Blackbird」は、その役割を見事に果たした【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/460463/460501/

関連記事

【試乗】「LMW」第一弾のトリシティ125が新スタイルに! ナビアプリと連携し、利便性も向上!!

【試乗】「LMW」第一弾のトリシティ125が新スタイルに! ナビアプリと連携し、利便性も向上!!

ホンダ「ドリーム50R」箱入り新車がベルギーで発見される オークション価格は約330万円!

ホンダ「ドリーム50R」箱入り新車がベルギーで発見される オークション価格は約330万円!

【新車】トライアンフ「TIGER SPORT 800 TOUR」が159万5000円で来年1月に発売! ボディ同色のパニアケースとトップケースなどツーリング装備充実

【新車】トライアンフ「TIGER SPORT 800 TOUR」が159万5000円で来年1月に発売! ボディ同色のパニアケースとトップケースなどツーリング装備充実

【法改正】ドリフトやウイリーを「危険運転致死傷」の対象に検討中、40~50km/h超のスピード違反による死傷事故も適用か

【法改正】ドリフトやウイリーを「危険運転致死傷」の対象に検討中、40~50km/h超のスピード違反による死傷事故も適用か

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

コメント

コメントの使い方

お名前※必須(公開されます。ニックネーム可)

メールアドレス※必須(公開されません)

利用規約およびコミュニティーサービスに関する規則(ガイドライン)を順守し、内容に責任をもってご投稿ください。
投稿いただいたコメントの反映には10分〜15分ほどかかります。何卒ご了承ください。

同じく今も乗ってます。快適です。
愛着が湧くのはほんと。もし事故したら多分次もブラバ

返信コメント 0
Reply Dropdown

お名前※必須(公開されます。ニックネーム可)

メールアドレス※必須(公開されません)

利用規約およびコミュニティーサービスに関する規則(ガイドライン)を順守し、内容に責任をもってご投稿ください。

今でものってます。快適だす、重いけど、、、

返信コメント 0
Reply Dropdown

お名前※必須(公開されます。ニックネーム可)

メールアドレス※必須(公開されません)

利用規約およびコミュニティーサービスに関する規則(ガイドライン)を順守し、内容に責任をもってご投稿ください。

※コメントは個人の見解であり、配信記事と関係はありません。

人気記事ランキング

最新号

GRスターレットは次期型ヤリス!? 2025年に出たクルマをALL CHECK!『ベストカー1.10号発売!』

GRスターレットは次期型ヤリス!? 2025年に出たクルマをALL CHECK!『ベストカー1.10号発売!』

 12月に入り、いよいよ今年もラストスパート。2025年は新型車ラッシュに加え、JMS2025をはじ…

編集部オススメ

最新記事