独創的なデザインのバイクをラインナップしている中国のメーカー・宗申(ZONSEN、ゾンシェン)。一風変わったスクータータイプの新型モデル「魔方CUBE(ルービックキューブ)」は、EVのようなシルエットだが、150ccのガソリンエンジンマシン。なんとリトラクタブルライトも搭載しており、ガジェット好き心をくすぐる存在だ!
文/Webikeプラス編集部
かつてのモトラを思わせる? ギアっぽさ抜群の個性的デザイン
ゾンシェンは1982年創業の中国メーカーで、現在はオリジナリティあふれるスタイルのラインナップを取りそろえている。2023年の重慶モーターサイクルショーでは縦置き空冷150ccエンジンを搭載するミニスポーツモデルを出展し話題を呼んだ。
今回紹介したいのは、そんなゾンシェンのスクーター・魔方CUBEだ。クリアパーツを多数装着するプラスチッキーな外装は、一見すると中国では多数存在するEVスクーターのようだが、本機は150ccの水冷CVTエンジンを搭載するガソリンエンジンモデル。ただし、ゾンシェンらしい個性的なフレームワークは従来のスクーターのイメージを全く覆すもので、露出したフレームは往年のホンダ・モトラやズーマーのような、ギア的な面白さのシルエットを形作っている。
ネイキッドモデルのように張り出したフレームには、上部にラゲッジスペース、下部に7.5L容量の燃料タンクを搭載。ツインショックに支えられたロングシートは直線基調で、テール周りはまるでスポーツバイクのようだ。それでいてハンドルにはごついカバーが備えられたアップライトなポジションが与えられ、ディッシュホイールに装着される前後12インチのタイヤでクイックな運動性能も発揮する。
特別な電子制御は備えていないものの、フルLEDの灯火類はミニサイズでカスタム感も高い。さらにヘッドライトはキーオンで90度回転し点灯するという、懐かしきリトラクタブルライトを採用している。ギミック面も楽しいマシンと言えそうだ。カラーバリエーションも充実の6種類、価格は中国で1万1588人民元(約24万円)となっている。
残念なことに、現在のところゾンシェンのマシンは日本に導入されておらず、インポーターもない。このため魔方CUBEは海外でのみ出会えるマシンなのだが、楽しいキャラクター&デザイン性はこの他のラインナップにもいかんなく発揮されており、今後は世界的にも展開を広げていくだろう。今後のニュースに期待したいメーカーだ。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/475109/












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