本番はCRF250Rだが、CRF450Rも使われていた!
もちろんバイクファンとしては車種が気になるところ。予告映像や広報写真から確認すると、ジャンプシーンはホンダのCRF250R、その前の山岳地帯を疾走する場面ではCRF450Rが使用されていた。なおメイキング映像における練習ではこの2台が使われている。
年式は、アルミ製ペリメーターフレームの形状からCRF450Rは2017~2020年型、CRF250Rは2018~2020年型と思われる。これは撮影年が2020年だったことからも確実だろう。
ともにマフラーは左右2本出しのチタン製フルエキゾーストに換装。外装もカーボン製にモディファイされている。なお公式資料によると、ジャンプシーンのCRF250Lは300ccにまで排気量アップされているという。
この2台は競技用のモトクロスレーサー。勝利を目的に開発され、アルミフレームに水冷単気筒を搭載する。CRF450Rはホンダのモトクロス競技専用車としては最高峰。2019~2020年のモトクロス世界選手権MXGPクラスでは、このマシンでティム・ガイザーが年間タイトルを連覇している。
CRF250Rは、2018年型からエンジンをSOHC→DOHCに変更するなどのフルチェンジを行い、全日本モトクロス選手権を中心に常勝を飾っている。
なんと公道走行可能なバージョンも存在した!
2台とも公道走行は不可だが、CRF450Rの公道走行レプリカ「CRF450L」が2018年9月に登場して世間を驚かせた。CRF450Rと70%ものパーツを共有しつつ各規制に対応し、保安部品を装着した仕上がりだったからだ。
水冷4ストSOHC4バルブ単気筒は、日本仕様でわずか24ps(海外仕様は約40ps)。しかし車重が圧倒的に軽く、CRF450Rの112kgから+9kgの131kgに留めている。
国内仕様は2019年型のみ1年限りで生産で終了。現在、新車では購入できないが、中古車は稀に流通している。Webikeによると中古車は2台あり、本体価格は129.8万円と178万円。高めの相場を形成している。
またCRF250Rに公道バージョンは存在しないが、フォルムなどを踏襲した公道走行OKのデュアルパーパス「CRF250L」がラインナップされている。
G310GSも登場! 華麗なチェイスシーンを披露
劇中ではBMWのG310GSも登場し、ローマの古い街並みと石畳を舞台にアクションを繰り広げる。
イーサンが白バイ仕様のG310GSを拝借し、パトカーを盗んだヒロインのグレースを演じるヘイリー・アトウェルをチェイス。銃撃戦を経て、二人は一緒に手錠を掛けられながらBMW M5コンペティションで脱出し、黄色のフィアット500を一緒に運転する。
ここでもトム様は自らアクションを担当。石畳で思うようにドリフトできず苦労したというが、まさに驚異的だ。
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