意外と知らない免許証のグリーン・ブルー・ゴールドの意味。「マイナ免許証」の導入で何が変わる?

 また、更新時の講習については、マイナ免許証を持っている場合、同じく警察庁が運用開始を進めている「オンライン更新時講習」も受けられるようになるようです。

 このオンライン更新時講習とは、2022年(令和4年)2月から、北海道、千葉県、京都府、山口県で試験的に実施されているモデル事業のこと。優良運転者や一般運転者でマイナンバーカードを保有する人を対象に、免許更新時の講習をスマートフォンやパソコンで受講できる取り組みを行っています。

 警察庁では、このオンライン更新時講習の運用を、全国に拡大することも進めていて、もし実現すれば、マイナ免許証を取得することで、このサービスを受けることも可能になります。

 

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優良運転者や一般運転者は、マイナ免許証の取得で、オンライン更新時講習も受けられるようになる方向だ

 

 ただし、もしオンライン更新時講習を受けたとしても、現状では、新しい運転免許証の交付を受けるには、従来と同じく更新期間内に運転試験場などに行く必要があります。あくまで、この制度は、免許更新時の講習を好きな時間や場所で受講できるということですから、念のため。

 ちなみに、更新時に受ける講習費用についても、マイナ免許証の導入に応じて変更されるようです。

 たとえば、優良運転者講習は、従来の免許センターや警察署などで受ける対面講習は500円と据え置きですが、オンライン更新時講習の場合は200円になるようです。

 また、一般運転者講習の場合、従来の対面講習は800円とこちらも据え置きで、オンライン更新時講習は同じく200円の手数料。

 これらに、上記の「マイナ免許証だけ」「従来の免許証とマイナ免許証の2枚持ち」それぞれの場合に応じた免許証の交付手数料を加えた金額が、更新時の費用となります。

 つまり、たとえば、優良運転者が更新を行う場合、マイナ免許証のみでオンライン更新講習を受ければ、費用は最安の2300円。一方、従来の免許証とマイナ保険証の2枚持ちで、対面講習を受ける場合では3450円となり、現在の更新費用3000円よりも450円高くなることになります。

 

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更新時の講習は、運転免許試験場などで受ける従来の対面型とオンライン型で、費用なども変わってくるようだ

 

 ほかにも、マイナ免許証については、従来の免許証にある色の帯が表示されませんから、ぱっと見で免許の区分が分かりづらくなることが考えられます。そのため、例えば、自分の免許情報をすぐに確認できるようなアプリをリリースするなど、導入に際しては、利用者の利便性も十分に考慮した運用を行って欲しいものです。

 ちなみに、警察庁では、2024年9月13日~2024年10月12日の30日間、マイナ免許証などの改正内容に関して一般からのパブリックコメントを募集中。それを踏まえ、必要な場合は政令などを改正し、前述の通り、2025年3月24日に施行することを目指しているといいます。

 *写真はすべてイメージです

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/bikenews/405733/

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