■(3)多彩ゆえに例外タップリ!? 高速バス
続いて見ていくのが、こちらも利用する際に座席指定を行うことが多い、高速バスの座席番号事情だ。高速バスには数多くの事業者が参入しているため、各社ごとに座席番号の付け方が異なるイメージを抱かなくもない。
とはいえ、大抵の高速バスは外部のポータルサイトで、バス事業者に関係なく纏めて予約ができる仕組みが浸透しているのもあり、飛行機やJRの列車とほぼ同じ要領で、数字+アルファベットの組み合わせを使って、ある程度の統一感を持たせているのが実際のところか……。
高速バスのシートは、最後部を除いて大抵は2-2配列もしくは1-1-1配列のいずれか。2-2なら「AB-CD」が基本になり、5列目のA席なら「5A」、10列目のC席なら「10C」といった具合。
1-1-1配列では、原則として順番通り「A-B-C」の並びになる。また、「A-5」や「C-10」のように、アルファベットを数字の前に持ってくるバス事業者も一部にあるようだ。
高速バスの座席にもアルファベットは付き物と言えそう。しかしながら、完全に数字+アルファベットで統一されているわけではないようで、もう少し掘り下げて行くと、やはりアルファベットを使わないバス事業者が見つかった。
これはアラビア数字のみで座席番号を表すスタイル。シートが2-2配列なら、最前列が「1・2-3・4」、2列目が「4・5-6・7」といった具合で、順繰りに数字を割り振っていくかたちだ。
■“あの座席”はどうなってる?
ここでちょっと気になるのが、高速バスの中には、アルファベットのABCDに当てはまらない位置に座席が取り付けられてる車両が存在する。
一つは最後部にシートが5席並んでいるタイプ。左右の2席はそれぞれABとCDであるが、問題は真ん中の席である。さてどうなっているのか……どうやらアルファベットなら「E」を割り振るのが割と一般的らしい。
数字のみの座席番号は、「45・46・47・48・49」のように順番通りに付番する方法と、「45・46・49・47・48」と、真ん中の座席を一番最後にカウントする方法の、少なくとも2通りが確認できた。
二つ目は、普段は「C席」の脇に畳んで収納されている補助席だ。補助席にも座席番号なんてあるの? と思いきや、ちゃんと割り振られていた。
しかしそれらは「E」であったり、「AB-1-CD」の要領で補助席だけ数字で表していたり、漢字の「補」を付けて「補1」、「補2」のようにしたり、「S」が割り当てられている車両も見られたりとバラバラ。補助席に関して、付番方法の法則性や決まり事はあまりないようだ。
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