■最後に伏兵現る!?
沖縄のバスで長い距離を走るものは、大体このあたりだろうと判断して〆ようと思った。ところが……
普通の路線バスともまた勝手が異なる、ちょっと特殊な性質の持ち主ゆえに、対象外と言えば対象外なのだが、乗り方は普通の路線バスと大体同じであるのと、あらぬところから長そうなのが出てきたということで、特例で触れてみることにした。
北部の国頭村(くにがみむら)が実証実験をやっている、運賃無料の「国頭村周遊バス」という乗り物があり、海岸線を沿うようにして国頭村をグルっと1周回ってくる経路だ。
途中で休憩を挟む分だけ所要時間が増える関係で、乗り通すと何と3時間40分に達するハイパーボリュームな逸品。
平均速度が遅いだけで距離は30kmくらいじゃないの? とをタカくくっていたらトンでもない。測ってみたところ実距離換算で75km(!)あった。
今回ノミネートした中で、もし一般路線バス部門に入れるなら距離ベースで第2位。所要時間ベースなら高速バス含めてぶっちぎりで堂々の第1位に食い込んだ。
最後の最後に伏兵が現れて正にビックリ。ただしこのバス、2025年3月までの期間限定(今のところ)とのことだ。
【沖縄を走る長いバスの例】
●高速バス
(1)やんばる急行バス「YKB888系統」:117km 2時間50分
(2)琉球バス/那覇バス/沖縄バス/東陽バス「117番」:104km 2時間25分
(3)沖縄エアポートシャトル「リゾートライナー」普通便:103km 3時間4分
(4)沖縄エアポートシャトル「リゾートライナー」特急便:98km 1時間57分
●一般路線バス
(1)沖縄バス「77番」:78km 3時間4分
(2)国頭村周遊バス:75km 3時間40分
(3)沖縄バス/琉球バス「120番」:73km 2時間48分