【バス運転士日誌】大晦日に乗務してみた! 予想通りの走りやすさと乗客からのお言葉でよい年を迎えられた!!

■挨拶に心癒される

アナウンスは各自の判断で行うがたいていの運転士はオリジナルの「原稿」を持っている?
アナウンスは各自の判断で行うがたいていの運転士はオリジナルの「原稿」を持っている?

 道路環境が良く結果的にダイヤに余裕があるのと同じ状況なので、乗ってきた乗客がら何か一言話しかけられても対応が可能なのも大晦日ならではなのかもしれない。「あー、お客さん少ないね。いやコーヒーが切れちゃってね。安かったからこれだけ買いに来たのよ。運転士さんも大晦日なのに大変ね」などと言ってくれる乗客にもゆっくりと「そうですか、それはそれは。便数少ないのでご迷惑をおかけしますね。お心遣いありがとうございます。ゆっくりでいいので座ってくださいね」と応じることが可能だった。

 平日の乗務でも、決して多くはないものの降車時に「ありがとうございました」「お世話になりました」と声をかけてくれる乗客はいるが、その時には「ありがとうございました。お気をつけて」とマイクで応えるようにしている。

 しかし今日は大晦日だ。「ありがとうございました。良いお年を!」と言ってみた。すると年齢性別に関係なく複数の乗客が「運転士さんも良いお年を!」とか「来年もよろしくね!」と言って手を振ってくれる乗客には心底癒されたのは偽りのない事実だ。

■偶然にしてはあまりにも偶然

起終点の竹芝桟橋入口バス停で読者様に出会う!
起終点の竹芝桟橋入口バス停で読者様に出会う!

 竹芝桟橋入口に到着すると終点なので一度回送にしてから、再度始発地から出発するための準備を行う。あまり乗客がいる区間ではないので、たいていは無乗客で発車するのだが、この日は一人の乗客がバス停で待っていたので、寒いと思い早めにドアを開けて乗車してもらおうとした。するとサッとICカードをタッチして運賃収受して開口一番「ご無沙汰しています!」ときた。

 一瞬「誰だろう?」と思ったが、以前に取材して記事にしたJRバス関東主催の運転体験ツアーの際にご一緒した現役のバス運転士さんで読者様だった。遠くからなぜ大晦日のこの時間にこのバス停にいるのかがまったく理解できず若干の混乱が生じた。

いったん回送幕にしてから始発の準備をする竹芝桟橋入口バス停
いったん回送幕にしてから始発の準備をする竹芝桟橋入口バス停

 年末年始の休暇を取って東京まで旅行に来たそうで、「古川さんがフジエクスプレスさんで運転士されていると聞いていたので、どんな路線なのか乗ってみようと思いまして始発地に来てみたら、たまたま古川さんが乗務していたという偶然です」ということだった。年末年始の特別ダイヤは普段の半分くらいしかバスは走らない。

 しかも勤務日数が少ないバイトの記者が大晦日に乗務するかどうかなどは確かめようがない。要するにすべては偶然の産物だったのだ。偶然にしてはあまりにも低い確率で起きた出来事に御縁を感じながら、この便の乗務を担当する田町駅まで無事にお送りした。

折り返し品川駅港南口行きになるが乗務するのは田町駅東口まで
折り返し品川駅港南口行きになるが乗務するのは田町駅東口まで

 年が明けるとまた普段の東京の中心部の風景が戻るのだろうが、どんな状況であっても乗客を目的地まで安全に運送するのが運転士の仕事であることを再認識して最後の営業運転を終えた。

 田町駅で最後の休憩時間に、間もなく繰り上げ閉店時刻となるスーパーで売られていた大幅に割引されたお節料理を求めて車庫まで回送した。到着点呼で運行管理者から「今年も無事故での運行ありがとうございました」と声をかけられ、清々しい気持ちで令和8年を迎えた。

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