【へっぽこバスガイドの珍道中】意外と知らない? バスツアーの種類と団体旅行の仕組み

【へっぽこバスガイドの珍道中】意外と知らない? バスツアーの種類と団体旅行の仕組み

 バスのお仕事とは、なにも運転士だけではない。貸切バスのバスガイドも重要な職業だ。現役バスガイドが楽しく真剣に仕事の魅力や大失敗談を赤裸々に語る「へっぽこバスガイドの珍道中」をお届けする。今回は、バスガイドの仕事にも関わりの深い「バス旅行の種類」についてご紹介する。

文/写真:町田奈子
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■貸切バスによる旅行には種類がある?

キャラクターが好きなもので…これは貸切車ではなく高速車ですよね?
キャラクターが好きなもので…これは貸切車ではなく高速車ですよね?

 私たちが普段「バスツアー」と呼んでいる旅行は、実はいくつかの種類に分類されるというのをご存じだろうか。旅行会社の企画によるものもあれば、団体ごとにオーダーメイドで作られる旅行、さらには必要な交通や宿泊だけを手配する旅行もある。

 それらの団体旅行の区分を知り、それに合った案内をするのも私たちの重要な仕事だ。例えば修学旅行や社員旅行のようにバスの乗客が皆さん顔見知りという団体と、定期観光バスやパッケージツアーのように周りが知らない人だらけとでは、乗り合わせた1台のバスでも案内は変わってくる。

■募集型企画旅行(パッケージツアー)

東京で有名なはとバスツアーは募集型の企画旅行だ
東京で有名なはとバスツアーは募集型の企画旅行だ

 まず一つ目は「募集型企画旅行」だ。これは旅行会社があらかじめコースを企画し、参加者を募集して実施する旅行で、いわゆるパッケージ型のバスツアーのことである。新聞広告やインターネット、チラシなどで募集が行われ、申し込みをしたお客様同士が同じバスに乗り合わせて旅行を楽しむ。バスマニア向けのパッケージツアーはその内容にフォーカスを当ててバスマガジンWEBでも記事になっているので見かけたことがあるのではないだろうか。

 このタイプのツアーでは、バスガイドが観光案内だけでなく添乗業務も兼ねるケースが多い。そのため、大手のバス会社ではガイドに「国内旅程管理主任者」の資格取得を求めることも少なくない。団体さんを引率をする添乗員があらかじめ旅行会社で用意されていれば問題はないが、人件費が最も高いのは旅行業界でも同じだ。

 よって旅行会社は、添乗員は同行させずバスガイドに兼務させて少しでもツアー料金を抑えるという図式になる。逆にマニア向けのツアーなどでは専門知識を持つ添乗員が同行し、ガイドは乗務しないというケースもあり得る。

■受注型企画旅行(貸切バスツアー)

路線バスを貸切にしてくれるのかどうかはバス会社による
路線バスを貸切にしてくれるのかどうかはバス会社による

 もう一つは「受注型企画旅行」だ。これは、お客様の希望に合わせて旅行会社がプランを作る旅行で、いわばオーダーメイド型のバスツアーである。例えば、社員旅行・野外学習・校外学習・社会科見学・修学旅行・町内会旅行などがこの形にあたる。

 私たちバスガイドが仕事で乗務する貸切バスツアーの多くは、この受注型企画旅行である。受注型の魅力は、行き先や内容をお客様の希望に合わせて自由に組み立てられることだ。料金は主にバスの利用時間や走行距離を基準に計算され、そこに高速道路料金や乗務員の宿泊費、食事代などが加算される。そのため、参加人数が多いほど一人あたりの負担が軽くなることも特徴だ。

 バスマニアの世界でいえば、皆さんのお仲間同士でなるべく多くの人数を募り、旅行会社を通してお目当ての1台を貸し切って、一人当たりの会費を押さえつつも同じ趣味仲間で楽しくバスを楽しむということも多く行われている。

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