マツダの屋台骨、CX-5がフルモデルチェンジした。はたして、どんなクルマに仕上がっているのか? モータージャーナリストの国沢光宏氏が徹底試乗!
文:国沢光宏/写真:茂呂幸生、マツダ
先代に比べてどの部分が進化したのか?
新型CX-5についての情報はすでに出回っているため、まず試乗といってみたい。1台目の試乗車はFFモデルで、装備充実の「G」。車両価格は352万円になる。
電動シートでドラポジを合わせ、使いにくいCX-60と違い素直なセレクトゲートからDレンジを選んでアクセル踏む。パワー不足が懸念されていたものの、1670kgのボディを普通&ストレスなく走らせる。
どうやらハイブリッド車のアクセルレスポンスに近づけたいらしく、電子スロットルのプログラムはいわゆる「早開け」。少し踏んだだけでパワーを出しに行く。
そのためか、10km/h以下でアクセル踏むと少しばかりオーバーシュート傾向。少し敏感過ぎかもしれない。低い回転域からしっかりトルクを出しているエンジン特性もあり、街中だと元気よく走ってくれる。
今や希少になった6速トルコンATも、普通に走っている限り”段数不足”感無し。アイドルストップからのエンジン始動はセルモーターを使わないため「ジャリン!」的なギア音無し。
アイドルストップ用電池もリチウムのため、先代CX-5で大きな課題になっていた12V電池の寿命の短さから解放された。今や絶滅危惧種になった純エンジン車の最終系と言って良かろう。
新型CX-5の弱点とウワサされていたのがパワーユニットということで最初にエンジンを紹介したがけれど、走り始めてすぐ「これは!」と感じたのは車格感だった。
先代CX-5、こういう表現が妥当なのかわからないけれど、質感についていえば「普通のC~Dセグメント」だった。従来型RAV4やエクストレイルと乗り比べても「同等」。なのに新型は明らかに上質である。
走り出してすぐにいいクルマだと感じる
走り出してすぐ「いいクルマですね!」。振動や騒音がワンランク向上している。静かだしステアリングフィールも上質だから、高級感さえにじみ出てくる。
あわせて先代より容量を大きくし、微少入力での減衰力をしっかり出すようにしたザックスのダンパー(韓国工場)が良い味を出している。乗り心地の評判悪いCX-60と同じメーカーのSUVだと思えないほど。
高速道路も走ってみた。一般道だと必要にして十分のパワーだと思えたが、さすがに100km/h以上かつ登り坂などの条件など重なると、178馬力/237Nmの限界を感じてしまう。
参考までに書いておくと、新型RAV4のハイブリッドだとシステム出力240馬力、先代CX-5のディーゼルは200馬力/450Nmだったから、パワーが欲しいならハイブリッド仕様を待ちたい。
続いて4WDを試す。グレードは最上級の「L」(430万6500円)。車重差70kg。ゲスト1人乗せて動力性能の差を感じる人じゃなければ動力性能についてはほとんど気にならない。
ただ「素晴らしい乗り心地」は「良い乗り心地」になる。タイヤはどちらも19インチでした。装備だけれど「L」になるとセンターディスプレイが15.6インチとなる。私はデガイ液晶大好き派だったりします。




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