■EVポンチョ仕業に当たると休憩が多い?
要するに13時間程度の拘束時間で運転するのは4往復の8時間くらい。残り5時間は回送や充電作業や休憩時間だ。こう書くと「中休」ばかりが長くて運転している時間が短く稼げないという声が挙がるが、何度も言及している通りフジエクスプレスの路線組の賃金体系は正社員であろうとバイトであろうと拘束時間制なので、昼休み時間の1時間を除いた12時間分の賃金が支払われる。
営業所で充電作業を終えて始発地に徒歩で向かう際に、別の運転士がやってきて記者の次の仕業を確認してくれて、始発地方向に向かう回送車の運転士に近くのバス停まで便乗させてあげてと手配までしてくれた。
記者は充電作業を確認しながらなので、そんな余裕はなくそれを見越して回送で出庫するバスを見つけて手を打ってくれたのだ。
世知辛い世の中で、自分には何のメリットもないこうした手配をしてくれる運転士仲間が多いので、待遇はともかく人間的に接しやすいい運転士が多い事業者で助かったと思っている。おかげで始発地まで相当な余裕を持って移動できた。
■若干のクセがある航続距離の長いEV車
最後の2往復はEVモーターズジャパンのF8で乗務する。このEV車は先端の技術を注ぎ込んだ車両で航続距離は長く、夜中に充電しておけば翌日の仕業終了まで走るほどの航続距離を誇る。
パーキングブレーキが電子スイッチでオートモードもあり、停車すれば自動でパ-キングブレーキがかかり、アクセルを踏むと自動解除される等のバスでは先進的な技術が詰め込まれている。
回生ブレーキは4段あり、約10km/hで失効するので完全停止まで回生ブレーキを使うことはできないが、鉄道マニア兼業の記者としてはそれなりに電車っぽい走りができるのは楽しい点ではある。
それがために慣れないとディーゼル車の感覚では辛いと思うこともあり、最先端がすべてにおいて有利とは言い難いところがバスの面白いところでもある。
■初仕業をサポートしてくれたのは運転士仲間!
最新のEV車を回送で入庫させ格納庫に駐車してから充電作業をする。回送で車庫に戻る時間帯によっては入庫待ちの渋滞が発生する。EV車は給油がないため2レーンある給油所を素通りできるように、各車が無線で協力し合って優先入庫させてくれる。
こうして芝ルート初日はEV車を2種類乗り継いで乗務完了となったわけだが、接客やルートやバス停はともかく、初めての車種を乗り継ぐのに多くの運転士が協力してくれたことが、この日の最も印象に残ったことになっていた。
これで港区のコミュニティバスである「ちぃばす」は芝浦港南ルートと芝ルートの2路線を担当できるようになった。運転士は待遇はもちろんだが、長く勤務するためには人間関係は最も重要なファクターなんだと実感したし芝ルート初日だった。
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