■去ったものと、残ったものの境目
ここまでバスの運行を取りやめてしまうと、さすがに地域の足に影響が出るのでは? そう考えて軽く掘り下げてみると、完全に公共交通が絶えるわけではないようだ。
都留市では公共交通の再編の一環としてデマンド交通の導入を進めており、2026年度から「AIつる〜と」の名称で本格的に運用を始めたため、引き換えに路線バスが御役御免となる構図であった。
デマンド交通は予約制乗合タクシーの形態が取られており、4人乗りのタクシー車両が使われる。178カ所の乗降ポイントに対応していて、料金は大人300円。
消えてしまったバス路線とは対照的に、2026年4月以降も残ったバス路線には何か理由があるのか……こちらはバスの運行区間が分かれ目になっていた。
終了したバス路線はすべて都留市内で完結しているのに対して、残った2路線は都留市の外(大月市と道志村)に出る。都留市の外はデマンド交通の管轄外であるため、バスの本数は極細ながらも存続した形だ。
ちなみに、存続した【4】月夜野線は平日のみの運転で、土日祝に都留市駅へ来るバスは【3】大月線1往復だけということになる。
つまりこれまではローカルなバスターミナル的様相の持ち主だった都留市駅前が、この4月を境に一般営業の路線バスが激レア化する場所へと軸足が完全に移ったわけだ。
まるで別人のような変貌っぷりも、最近は十分有り得るケースなのかと、昨今の公共交通の移り変わりに仰天させられる次第だ。
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