■全車両を見学して点呼のデモ
参加人数が多いので、2班に分かれて見学会は実施された。同僚運転士が電気バスの運転体験をしている間は記者は営業所内を見学している班に同行して出発点呼のデモンストレーションを行う。
電気バスで周回する最初だけ乗り込んで、車掌として電気バスの概要や注意事項を説明してから降車する流れにした。同僚運転士がハンドルを握って周回する手本を見せている間に車内マイクを使用して記者が説明をした。
点呼のデモンストレーションでは、出勤してから出発点呼を受ける流れを説明して、血圧測定、体温計測、アルコール検査を実際にやってから、運行管理者から点呼を受けて出発すまでの一連の流れをやった。テスト用のアルコールを口腔内に吹いて本当に検知するのかどうかのデモまでやり、けたたましいアラーム音が鳴り響くことまでを実行して見せた。
■大型体験運転と座談会
午後は大型車の運転体験をしている組と座談会の組とに分けてプログラムが進行していく。大型車の担当は高速・貸切組の運行管理者で、この日の担当は記者が空車教習でみっちり技を教え込まれた(自称)鬼教官こと萱沼運転士だ。大型車の運転体験は日野セレガのマニュアル車が充当される。
座談会では1班を2つに分けて記者と同僚運転士が約20分の持ち時間で質問を受け、その後に交代する。よって2班が2つのグループに分かれているので、計4回の座談会を担当することになる。
いつものように名前だけ自己紹介して「私のことを知っている人はいますか?」と問うと、何人もの参加者が挙手した。中には「お迎えに来たバスの運転席を見たら古川さんが運転していたので話が聞けると思った」と、最初から認識していた読者までいたのには正直おどろきだった。
記者がパートタイム乗合運転士としてアルバイトしている臨時運転士なのは読者はもちろん知っているので、その働き方についての質問が多かった。現代では多様な働き方が定着し、正社員として雇っている企業も副業やダブルワークを認める傾向にあるので、このような質問が多くなるのだろう。
正社員でも契約社員でもパートタイムでも、運転士としてはまったく同じなので、そこの認識は持ってほしいことは伝えた。フジエクスプレスでは給与体系以外の福利厚生は正社員とほぼ同じで山梨県や静岡県に富士急行の資本が入ったレジャー施設が多く、それらの社割も正社員同様に利用できることも伝えた。
これについては記者もまだ満足に利用できていないが、実際問題としては東京に住んで東京で働く正社員よりもパートタイムの運転士の方が時間的に余裕があり、山梨県や静岡県に行ける時間が多いので、利用できる機会は多いかもしれない。
■数名が選考を受ける
すべてのプログラムが終了すると、中型車1台で田町駅まで送り届けるのだが、記者の発案で最近は営業所から田町駅東口までの指定の回送ルートを走り、沿線をバスガイドよろしく説明しながら走ることにしている。
同僚運転士が運転を担当して、記者がマイクを持って車掌をする形式だ。送り届けて営業所に戻ると、運転士の仕事は終わりなので点呼を受けて解放される。後日聞いた話では、見学会当日に数名が選考試験を受け、履歴書を預けて後日選考を受ける参加者が数名いたということだった。
毎回、記者の記事の読者が増えていき、会社からは何を話しても良いとことなので、隠すことなく知りたいことはすべて話す。最近は営業運転をしていると頻繁に教習車とすれ違うので入社した初任運転士が多いということである。
すでに「いつの見学会で話を聞いた誰それです」と、教習中に挨拶されることもあり、彼ら、彼女らが初任運転士として独車できる日が早く来るといいな、どこかの路線で交代運転士としてバスを引き渡し、引き渡される日が早く来るといいなと思いながら、出勤日を過ごしている。次回の見学会は10月24日(土曜日)に開催される。
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