三重交通は全国に先駆けて伊勢営業所に導入した大型電気バスが更新時期を迎えることから、新たに大型電気バスを導入し8月8日より運行を行っている。また置き換え前のデザインを引き継ぎ、今回もみえ応援ポケモンの「ミジュマル」をはじめ、ポケモンたちがデザインされたラッピングが施されているので乗ってみた。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■宇治山田駅
筆者はまず近鉄宇治山田駅に向かったが、朝から雨模様でバス停も人の姿は少なかった。バス停近くに設置されたデジタルサイネージで運行情報を見ると、間もなくお目当てのバスがやってくるようだった。
三重交通のバスは白に緑のラインであるが、その中でも一際白の明るいバスがやってきた。前面には縦に虹がかかったような緑、ピンク、黄のラインが入り「ミジュマル みえ応援ポケモン 電気バス」などの文字が書かれている。これが今回運行を開始した電気バスである。
■エルガEVを導入
まずはバスについて紹介しよう。使用されているのはいすゞ自動車製の大型電気バス「エルガEV」である。このバスについては国、三重県、伊勢市が推進する「低炭素なまちづくり」の実現に向けた取組みの1つで、2013年3月に伊勢市、地元団体、業界団体、民間事業者、大学等で構成する「電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会」による行動計画「おかげさま Action!~住むひとも、来たひとも~」が作成され、その行動計画の取組みの1つとして「電気バスの導入」が位置付けられた。
三重交通では2014年3月31日から大型電気バスを導入した。当時電気バスの導入は東海地方初、また国産大型電気バスの通年営業は全国初で大きな話題になった。また電気バスを幅広い世代に周知、浸透させるため当初から「ポケットモンスター(ポケモン)」のブランドマネジメントを行っている会社からデザイン協力を得て、ポケットモンスターで人気の「ピカチュウ」のデザインラッピングが施された。
その後何度かのリニューアルを行ったが、老朽化に伴い更新時期を迎えたことから新たに電気バスを導入する運びとなった。導入された電気バスは全長約11mの大型電気バスで、床面はフルノンステップとなっている。
座席は23名、定員は立ち席41名と乗務員1名の合計65名である。主要装備としてABS(EBS)、EDSS(ドライバー異常時対応システム)、車高調整装置、アイドリングストップシステム等と、バリアフリー装備として中央ドアに車椅子スロープ版、車椅子固定装置が2つ搭載されている。
■式年遷宮と宇治橋
宇治山田駅前から内宮前行きの路線バスに乗車し伊勢神宮へ移動した。内宮へと続く参道おはらい町と、宇治橋の架かる第1鳥居はこの日も多くの観光客が訪れ記念写真を撮る姿がみられた。ちなみに宇治橋も伊勢神宮の社殿と同じように20年に1度、架け替えが行われ式年遷宮の4年前に渡始式が行われることになっている。
これは戦後の混乱により第59回式年遷宮が1953年(昭和28年)に延期された際、全国の崇敬者からせめて予定していた1949年(昭和24年)に宇治橋だけでも新しくという思いにより行われ、以降式年遷宮の4年前に宇治橋渡始式が行われている。
次回の式年遷宮は2033年(令和15年)に行われるので、その4年前の2029年に架け替えが行われる予定だ。現在の宇治橋を渡るのは、あと2年半くらいなので目に焼き付けておきたい。









