■行先番号の謎
そして行き先であるが、これも分かりにくい。同方向に走っているようで、行き先の電光掲示をよく見ていないと違った場所に連れていかれることがあるかもしれない。これについても広島県バス協会では2014年11月から順次路線番号を導入している。
対象は広島都市圏のバス事業者9社で、主にバスの前面と入口付近等の方向幕(行先表示)に路線番号を表示している。都市部から郊外へ向かう場合は郊外を西部、北西部、北部、北東部、東部に分け、それぞれに2桁の番号を割り振り、横に最終目的地を番号で「〇〇-〇」の例で表示する。
逆に郊外から都市部へ向かう場合はどの方面から来たか、それは2桁の番号で表示し、中心部の通り方を4種類に分け、アルファベットで表示する方式となっている。具体的には相生通り(八丁堀)経由がH、城南通り(合同庁舎)経由がG、紙屋町・県庁・広島バスセンター止めがK、広島駅止めがSという具合だ。
バス停にはアルファベットの記号で行き先がより分かりやすくなるというのが書かれていたが、正直筆者としては乗車して目的地へ行けるのかこれではまだ少し不安なところである。地元の方が日常で乗るのであれば覚えればよいのだろうが、旅行者に難解なのは変わらないようだ。
■紙屋町~広島城
少し移動して市内中心部の紙屋町までやってきた。広島バスセンターが入り、そごうなどの複合ビルや本通商店街に近く、原爆ドームや旧広島市民球場のひろしまゲートパークもある。最近では北側にエディオンピースウイング広島が完成し、スタジアムパークと組み合わせて周辺がスポーツ施設の集まったエリアとなっている。
紙屋町交差点は路面電車の紙屋町東電停、紙屋町西電停が挟んでいて、南側には本通電停とそれぞれへ路面電車が行き交い、並行するように路線バスや乗用車がひっきりなしに行き来している。地下の紙屋町シャレオには新交通システムのアストラムライン本通駅、県庁前駅があり広島市の中心地たる交通規模だ。
筆者はそこから北へと歩いた。広島県庁の横を歩くと綺麗に整備された「県庁しばふひろば」が見えてくる。敷地にあるここは広島県庁前SHOP&CAFEといい「広島県庁舎敷地有効活用事業」のもと、2025年3月27日にオープンした。主に2棟の建物と「しばふひろば」「もとはちの庭」「森の木テラス」などの憩い空間、基町と八丁堀をつなぐ「もとはちこみち」から成り立っている。建物は広島県産木材を使用した木造建築で、ベーカリーとコーヒーショップ、そしてローソン広島県庁前店の3つの店舗が入っている。
個人的にはローソンと今は見ることのできないポプラのロゴが掲げられているのが懐かしみもあり興味深い。店舗はローソンとポプラの特色を併せ持つハイブリッド店舗で広島県産商品の販売などのコンセプトショップも兼ねている。
さらに歩くと城南通り、その向こうには広島城が見えてきた。手前では広島城三の丸歴史館が建設中で、こちらは2027年6月にオープンらしい。せっかくなので散策ついでに見ていくことにした。敷地内には広島県護国神社があり、多くの参拝者が訪れていた。
回すと思ったよりも人の姿も少なくまばらであるが、それもそのはず現在広島城天守には入ることができない。これはコンクリートの劣化や設備の老朽化などの問題によるもので、2026年3月に閉城した。
ただし外観を見ることは可能なので、近くまで行ってみた。同様に見学する人もいて写真に収めて戻っていく様子が見られた。何度も来ている街なのだが、意外と広島城には足を運んでいなかったので悔やまれるところだ。










