■まさかのゼロ?……テーマパークならどうだ!?
ごく普通のバス停でラーメン要素を放つ場所を調べ、最終的に出てきたのは前述の2箇所だけで、しかも今は事実上消滅。一つくらい現役があってもバチは当たらなさそうだが……
……ではラーメン系テーマパーク近くのバス停留所なら、ラーメンっぽさが出ているのでは? と考え、有名どころから探ってみた。
まずは1994年オープンの神奈川県・新横浜ラーメン博物館だ。ここの場合、博物館から300m離れた東急バスの停留所が最も近いが、名称は「鳥山大橋」なので、ラーメンにはかすりもしない。
次は1996年にオープンした、北海道・あさひかわラーメン村に直近のバス停をチェックしてみたところ、周囲約200mに道北バス/旭川電気軌道の停留所が2カ所あった。
肝心の名称は!? 「永嶺高校前」と「永山10条4丁目」であり、まったくもってラーメンとは無関係であるのが見て取れる。
3度目の正直となるかは、2001年オープンの福岡県・ラーメンスタジアムにかかっている!! と、言いたいところであるが、立地を考えるとすぐに非現実的だと気が付く。
ラーメンスタジアムはショッピングモールの「キャナルシティ博多」5階に入っている。大型商業施設内にある特定のテナントをバス停名に用いるケースはあまり聞いたことがないためだ。
バス停自体は道路を挟んでモール施設の向かい側に、西鉄バスの停留所が置かれているが、名称はセオリー通り「キャナルシティ博多前」である。
ほかにバスで行けそうな場所にある、ラーメン系テーマパーク各所の周辺をいくら探しても、キーワードがラーメンの停留所は全く見つからなかった。
■今や絶滅状態に
もっとザックリと「中華」くらいまで意味の範囲を広げれば、横浜の「中華街」や長崎の「新地中華街」といった、麺料理を連想させるキーワードを盛り込んだ停留所が出てくる。
しかし「ラーメン」に種類を絞ると、2023年8月時点では、一般路線バスの停留所名としては事実上ゼロ・1カ所も存在しないという、意外すぎる結果で〆る運びとなった。果たして今後「復活」なるか!?
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