原付であろうが大型二種であろうが、運転免許証には有効期限があるので時期が到来すれば更新しなければならない。第一種中型8トン限定以下とそれより上位の免許とでは適性試験が異なる。そんなさまざまな運転免許証の更新の実際を改めて紹介する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
■更新場所の選定
運転免許証の更新は東京都の場合、江東・鮫洲・府中の各運転免許試験場や神田と新宿にある運転免許更新センター。
または都内12の指定警察署と島しょ部の警察署で手続きを行うことができる。
この中で都内12の指定警察署で更新することができるのはいわゆるゴールド免許と高齢者講習受講済みの方のみだ。
記者はゴールド更新だったので以降はそれを前提にする。
日曜日でも更新ができるのは試験場のみで、更新センターと指定警察署は平日のみだ。
試験場は常に混雑しているので、指定警察署にしたいが、記者は板橋警察署を選択した。
もっと自宅から近い指定警察署はあるが、地下鉄駅から徒歩ワンブロックで行ける同署は暑い夏には便利だった。
免許の更新は誕生日の前後1か月、つまり2か月の間に行わなければならない。よって毎回必ず同じ季節なので、記者の場合は夏から初秋ということになり概ね暑い時期なのだ。
午後の更新業務は13時からだったので、12時50分くらいに同署別棟の更新専用の建物に行くとすでに十数名が列を作っていた。列といってもその程度だ。
13時少し前に庁舎のドアが開放され、並んでいる順序でまずは暗証番号を2つ登録する。
登録の機械は2基あるので、列はスムーズに進む。しかし受け付けは少し時間がかかるため、庁舎内にまた列を作って待つ。
■手数料は3000円!
ところで更新するのに用意する書類は東京都の場合は特にない。現有の運転免許証と更新お知らせハガキを持参するだけだ。
その2点と入口で登録した暗証番号の控えの紙を持って書類作成の窓口に提出すると自動的に出来上がる。
その書類に健康に関する質問事項や住所等を書く欄があるので記入し自署すれば完成だ。ここまでは庁舎1階で行う。
出来上がった書類を持って2階に上がると会計窓口があるので、ここで手数料を現金で支払う。更新申請手数料は2500円で優良講習手数料が500円の計3000円だ。
支払いを終えると申請書類に東京都収入証紙に代えて収納済みの印字がされるので隣の適性試験に進む。
ちなみに試験場等での一般運転者講習は3300円、違反者講習は3850円、初回更新者講習も3850円だ。