■なかなか現れないバス停…ようやく!?
登り坂が続き、右半分を終えたところで道は下り坂に変わる。しばらくお濠の外を道なりに歩いていくと、満を持してバス停が見えてきた。おなじみの緑色の標識……都営バスの停留所だ。
地図で見て左半分、だいたい11時の方向にあるこの停留所名は「三宅坂」。文字通り三宅坂に位置している。お濠沿いゆえ位置的には皇居に近いが、実用性を持った最寄りのランドマークは停留所向かいの国立劇場になる。
さらに歩いて坂を下り、10分くらい進んだところに再びバス停が現れた。こちらも都営バスの停留所で、皇居や城跡にまつわる名称を期待しつつ標識を確認したところ、そこには「警視庁前」と書かれていた。
地図ベースで9時の方向に置かれた警視庁前バス停は、皇居の桜田門から200mほど離れた位置で、皇居の最寄りにも十分なる。とはいえ停留所の向かいに警視庁のビルが建っており、近い方がバス停名に選ばれたようだ。
■お濠周りにたった2カ所!?
三宅坂と警視庁前バス停には、四谷駅〜東京駅〜晴海埠頭を結ぶ、都営バスの「都03」系統のみが通る。1時間に1本程度の、割とのんびりしたダイヤの路線だ。
お濠を一周して確認できた、外周密着型のバス停は都営バスの2カ所だけで、ほかには見つからなかった。超有名なランドマークだけに、もっとたくさんのバス停があるのかと思いきや、意外な結果だ。
ちなみに、ややオフセットした位置にある停留所まで含めると、外苑和田倉堀の隣にあるホテルの下に羽田空港/成田空港方面行きの高速バス発着場と、大手町交差点のすぐそばに「はとバス」の乗り場がある。
しょっちゅうバスが通るけれども、皇居や城跡に関連した名前のバス停は存在せず数も少ない……それが皇居/江戸城跡をとりまくバス事情といったところだ。
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