■さて運賃はいくらかかる?
八木新宮線の通し運賃は5,350円。これがベースプライスとなり、あとはどの地域から訪問するかで費用が変わってくる。
だいぶドンブリ勘定ではあるが、東京駅発の1泊2日新幹線コースが、交通費と宿代含めて最安で約4万円、大阪駅発日帰りが約1万4千円、1泊するならそれに宿代追加、といったところだ。
交通費をもっと安くしたい時は、関空発着のLCC、青春18きっぷのシーズン狙い、高速バスなどの選択肢が出てくる。
■バスにトイレは付いてる?
専用車が使われるが基本は一般的な路線車のフォーマットに則っているため、バスの車内にトイレはない。とはいえ、当然ながら途中で休憩を挟む。3回あり、時間的にほどよい間隔に設定されている。
前日に辛いものを食べまくったとか、舞い上がって飲みすぎたとか、食の方面で普段と極端に違うことをしない限り、道中のトイレに関してはあまり気にしなくてよいハズだ。
■途中で帰れるのか?
大和八木〜新宮駅の全区間を乗り通さずに、途中でUターンしたい。そんな楽しみ方も考えられる。
八木新宮線のバス同士がすれ違う手前でバスを降り、対向側からやってくるバスに乗り換えて、来た道を戻れる限界の主要停留所がどこかを割り出してみると……
【大和八木→新宮方面→大和八木 平日】
第1便:五条駅、大塔支所、風屋
第2便:高田市駅、五条駅、星のくに
第3便:高田市駅、五条駅
【大和八木→新宮方面→大和八木 土日祝】
第1便:五条駅、大塔支所、上野地(谷瀬の吊り橋)
第2便:高田市駅、五條バスセンター、星のくに
第3便:高田市駅、五條バスセンター
【新宮→大和八木方面→新宮 平日】
第1便:城戸、五條バスセンター、大和八木駅(トンボ返り可)
第2便:上野地(谷瀬の吊り橋)、城戸、五條バスセンター
第3便:十津川村役場、大塔支所、城戸
【新宮→大和八木方面→新宮 土日祝】
第1便:城戸、五條バスセンター、大和八木駅(トンボ返り可)
第2便:上野地(谷瀬の吊り橋)、五条駅、五條バスセンター
第3便:十津川村役場、上野地(谷瀬の吊り橋)、五条駅
……新宮発の第1便利用に限っては、大和八木まで全区間乗って、その日のうちに新宮に戻ってくることもできなくはない。
いずれにせよ、八木新宮線が路線バス界の“超大物”であるのは間違いない。せっかく相手をするなら万全の体制で臨みたいところだ。
【画像ギャラリー】「日本一」な路線バス!! 奈良交通八木新宮線(5枚)画像ギャラリー