惜しまれつつ一区切りとなったスイフトスポーツ。では、走り好きはもうスイフトを選ぶ理由がないのか? いや、そんなことはない。現行スイフトにはHYBRID MXの5MTがある。速さでスイスポの代わりにはならないが、軽さと手で操る楽しさはしっかり残っている!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、スズキ
【画像ギャラリー】「スポーツ」じゃなくても令和のボーイズレーサー最後の砦!! スイフトのまるで小型戦闘機のようなコックピットは一見の価値あり! (15枚)画像ギャラリースイスポの代役ではない!! でも5MTのスイフトはかなり貴重
スイフトスポーツは標準車が2025年2月に生産終了し、特別仕様車「ZC33S Final Edition」も2025年3月から11月までの期間限定生産とされた。1.4Lターボ、6MT、専用足まわりという濃いキャラクターを考えれば、寂しい気持ちは当然だ。
ただし、現行スイフトにも走り好きの居場所は残っている。それがHYBRID MXの5MTだ。価格は2WDで192万2800円。1.2Lエンジン+マイルドハイブリッドを積み、WLTCモード燃費は25.4km/L。いまどき新車で買える5ナンバーコンパクトのMT車として、これはかなり貴重な存在だ。
もちろん、スイフトスポーツのような爆発力はない。ターボの太いトルクも、ワイドな専用ボディの迫力もない。そこを期待すると違う。だが、普通のスイフトの魅力は速さではなく、軽さで楽しませるところにある。HYBRID MX 2WD・5MTの車両重量は920kg。いまのクルマとしてはかなり軽い。
軽いクルマは、パワーが控えめでも退屈になりにくい。発進、加速、減速、コーナーへの入り方。そのひとつひとつにドライバーの操作がちゃんと返ってくる。大パワーでドカンと押すのではなく、自分の手足でリズムよく走らせるタイプ。ここに普通のスイフトの面白さがある。
満足度は“速さ”より“気持ちよさ”で決まる
現行スイフトのボディサイズは全長3860mm、全幅1695mm、全高1500mmから1525mm。5ナンバーサイズで、狭い道でも扱いやすい。スイフトスポーツほど構える必要がなく、毎日の通勤や買い物でも気軽に乗れるのがいい。
さらに安全装備も今どきだ。デュアルセンサーブレーキサポートII、車線維持支援機能、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラートなどを設定。HYBRID MXの5MT車にもアダプティブクルーズコントロールが用意される。走りを楽しむクルマでありながら、普段使いの安心感もきちんとある。
では、スイフトスポーツなき今、普通のスイフトで満足できるのか。答えは「スイスポの代わりを求めなければ、かなり満足できる」だ。絶対的な速さや刺激を求める人には物足りない。しかし、軽いクルマを自分で操る楽しさ、燃費のよさ、価格の現実感を重視する人には、HYBRID MX 5MTは相当いい選択だ。
むしろ、日常で使い切れる楽しさという意味では、普通のスイフトのほうがしっくりくる人も多いはずだ。スイフトスポーツは特別な存在だった。だが、スイフト本来の軽快さは現行型にもちゃんと息づいている。速さの余韻を追うのではなく、軽さを楽しむ。そう考えれば、5MTの普通のスイフトはまだまだアツい。
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