■物凄く便利、だけど絶滅危惧種に!?:バス接近表示(バスロケ)
車両に留まらずバス停にも注目すると、こちらにも姿を消しつつある設備があった。バス接近表示である。
接近表示は、比較的本数が出ている都会の路線の、電光式バス停標識に組み込まれてる場合が多い。バスがいくつ前の停留所を発車したかを、黄色や緑色などのランプや、7セグメント表示器で「3」や「1」といった具合に表示させて、利用者に知らせる仕組みだ。
次に来るバスが居る位置の目安を、バス停標識を一目見るだけで確認できる大変便利なサービスだ。ところが、設備の経年劣化で保守が困難になったり、通信に使用していた回線が使用できなくなったり等々、諸事情が重なり廃止する動きが近年本格化してきたようだ。
ランプ点灯型のバス接近表示の代替手段として、バス停標識のデジタルサイネージ化、もしくはバス利用者が持っているスマートフォン等の携帯端末への依存が挙げられる。
接近表示機能を搭載したバス停標識本体は、サービス廃止後も電源をOFFにして暫くそのままの姿形で使われるハズであるが、動いている姿を見られる残り時間は少ないかもしれない。ちなみに都営バスの接近表示は今も現役だ。
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