三重交通グループ感謝祭のレポートを3記事にわたりお届けしたが、あれからラッピングされたエルガデュオの神都ライナーはラッピングに進展はあったのか。それを確かめるべく伊勢市に向かった。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■エルガデュオを追っかける!
五十鈴川駅の脇路を歩いていくと県道「御幸道路」が見えてくる。伊勢市にある伊勢神宮の外宮と内宮を結ぶ道路である。行幸の便を考え新設された道路であるのが由来だ。ここを歩いていくと内宮前まで行くことができる。時間にすれば約30分ほどであろうか。
途中には内宮(皇大神宮)の別宮「月讀宮」や猿田彦神社、おはらい町やおかげ横丁、神宮会館といったスポットが続く。この日はまだ朝早い時間であったが参拝客など多くの人が行き交っていた。途中で内宮前へ向かうバスを見かけたが、もう乗客もたくさん乗っていた。
■変わってなーい!
内宮前バス停に来ると9時始発の神都ライナーが停車していた。神都ライナーは伊勢市内を巡る特急バスで、内宮前バス停を出ると伊勢市駅、外宮前を回って内宮前に戻ってくる循環ルートだ。
通常の路線バスより停車するバス停が少ないので早く到達できる。エルガデュオは専用車両なので、通常の三重交通の塗色とは異なる。上部が緑、下部は白のツートンカラーになっている。
また2台の連節バスが走行しているが、そのうちの1台はキャラクターラッピングになっている。これは三重交通グループが創立80周年を迎えたのを記念して作られた三重交通公式キャラクターで、先日開催された「三重交通グループ感謝祭」でも展示された。
それぞれ「神都あかり」「鈴鹿翔琉」という名前が付き、側面のキャラクター横に掲示された。感謝祭の時は仮に貼り出された感じがあったので、その後どうなったのかと思って確認してみたが特に変わった様子もなく、イベントの時と同じく控えめな名前が掲示されていた。
■エルガデュオのために規制緩和?
筆者は神都ライナーを見送って、次の神都ライナーに乗車した。20分後なので待っているとすぐにやってくる。その間には伊勢・二見・鳥羽を巡回する周遊バス「CANばす」やVISONへ向かう特急バスも見ることができた。
またお土産屋に渡る横断歩道には「20t超」という標識が掲げられていた。これはこの先の交差点の両側20tを超えている自動車が通れる「総重量限度緩和指定道路」という標識である。道路では、車両制限令というもので道路を利用できる車両の重量の最高限度が定められていて、一般的な道路だと20tとなっている。
平成5年に物流上重要な路線について道路・橋梁が補強されているものについて総重量20tを超える車両が自由に走行できるようになった。この標識がいつのタイミングで設置されたのかは分からないが、この神都ライナーは前面に「20t超」のシールが貼られているので、運行に合わせて指定されたのかもしれない。