■三菱勢で固めたローカル路線バス
当日は新豊橋→(電車)→三河田原→(バス)→伊良湖岬のルートを選択。豊鉄バス伊良湖本線の本数は1〜2時間に1本くらいと決して多くないため、ある程度時間を狙って行く必要はあった。
豊鉄バスの伊良湖本線は、一般的な大型路線車で運行していた。利用した車両をはじめ、乗車中にすれ違ったバスの車種を観察していると、どうも伊良湖本線を受け持つ営業所では、三菱ふそうエアロスターをスタメンに据えているとみた。
時刻表通りなら、田原駅〜伊良湖岬間を約57分で走る。距離にすると28kmあり、さすが半島の端まで行くだけあって結構遠い。進行方向右側に海がちょこちょこ顔を出しつつ、圧迫感のない、ゆったりした景色の中を進んでいく感じだ。
■道の駅はどこに?
28kmも走るとなればバスの運賃もそれなりの4ケタ台・1,120円(田原駅前〜伊良湖岬を通しで乗った場合)になる。電車と伊良湖本線を乗り継ぐと、運賃が80円引きになる割引制度があるので、利用するとちょっとお得。
伊良湖岬にバスを降り、さて道の駅はどこに? と見回す間もなく施設が見つかった、バス停の目の前だ。バス停名に「道の駅」と言うキーワードは含まれていないものの、伊良湖は公共交通アクセス抜群の道の駅だった。
さらに、道の駅伊良湖クリスタルポルトは、三重県の鳥羽を結ぶ伊勢湾フェリーのターミナルビルの中に入っており、フェリーターミナル併設型の道の駅というのも全国的には結構珍しいかもしれない。
ここからフェリーに乗って行きたかったものの、別の用事があったので、この日は諦めて折り返しのバスに乗車。10:27に着いて、帰りのバスが出るのは11:05。
お土産を物色する余裕も十分作れて、ちょうどよい滞在時間になった。もしそれで足りなければ、さらに1時間後の12:05発が狙える。
道の駅伊良湖クリスタルポルトは、バスのダイヤ的に見ても、多くはないが困るほど本数が少ないわけでもないため、割と簡単に行ける道の駅と言えそう。次はどこの道の駅へ行ってみるかな……バスで。
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