2004年8月23日に現行の5代目がデビューしてからすでに20年になる、ハイエース。現行ハイエースはいったいいつまで生産され続けるのか、新型はいつデビューするのか、現行ハイエースの一部改良&特別仕様車の追加情報を含め解説していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】2024年12月に一部改良されるハイエース 衝撃の中身とは(4枚)画像ギャラリー■現行ハイエースの一部改良、特別仕様車は2024年12月?
2024年12月に現行ハイエースの一部改良と2種類の特別仕様車が追加される予定。当初は2024年10月1日に予定されていたがディーゼル車の認証の認可が降りず、延期となってしまったようだ。
しかし、まだまだ流動的だという。ハイエースは認証不正のあった1月以降から受注停止の状態が続いており、再販が10月に開始されるとみられていたが、一部改良と特別仕様車の販売および再販も年内にはないかもしれない……と営業マンから聞いた。たしかに発売1カ月前の9月中旬時点で価格が出ていないので10月の発売はなさそう。2025年1月頃になる可能性もある。
今回の一部改良は標準モデルでは法規対応がメインとなり、後面衝突時の燃料漏れ防止装置とすべてのディーゼル車にRDE試験新規導入対応となる。
そして2モデル用意される特別仕様車の内容。1つはスーパーGLをベースにしたダークプライムS。この特別仕様車のみ搭載される1GD-FTVディーゼルエンジンに手が加えられ、最高出力が5%(151ps→158ps)、最大トルクが10%(300Nm→330Nm)向上。標準ルーフ、標準のロングボディのみの設定となる。
専用装備としては、専用のショックアブソーバとダンパー、エクステリアではダークプラチナサテンメッキのフロントグリルとバックドアガーニッシュには専用のリアエンブレムを装備。
内装では専用トリコット+表皮、運転席、助手席専用ロゴ付きのシート表皮のほか、本革巻き&カーボン調加飾ステアリング&シフトノブ、カーボン調加飾センタークラスター&シフトベゼルパワーウインドウスイッチベースを装備。またこの特別仕様車にはインパネやスマートキーでも開閉できるパワースライドドアが両側に標準装備(ダークプライム2は9万6800円のメーカーオプション)
もう1つの特別仕様車は、以前からラインナップされているダークプライムIIで装備内容も変更はないようだ。20周年を記念した専用装備としては、専用フロントドアスカッフプレート(スーパーGLにメーカーオプション設定)。
【画像ギャラリー】2024年12月に一部改良されるハイエース 衝撃の中身とは(4枚)画像ギャラリー■新型ハイエースのデビューはいつ?
発売から20年も経っているのになぜ新型ハイエースは出ないのか? 世界では300系のグローバルハイエースが2019年2月に登場しているのになぜ日本では発売されないのか?
日本での主力となっているハイエースバンは全長4700mm未満、全幅1700mm未満、全高2000mm未満の4ナンバーの小型貨物車に分類されるが、グローバルハイエースはサイズが大きすぎ1ナンバーの普通貨物車となるため、日本の貨物車市場には合わない。また現行モデルはノーズがないが、グローバルハイエースはセミボンネットとなるため、使いにくいというのもある。
国内ではグランエースとして目にする形だが、セミボンネット化されたハイエースを敬遠する声は販売現場に多くあるのも事実。これまで頑なにキャブオーバーを続けてきた日本のハイエース。とくに200系では働くクルマ以外にも、ファミリーカーとして使用するニーズも大きく増えた。
という理由でなかなか新型が登場しにくいのだ。国内のハイエースファンが望むのは、今の形を継承した、新しいハイエースの登場だ。2025年に登場という情報もあるが、まだまだ先ではないだろうか。この分だと早くても2027年頃か……。
バッテリーEVも視野に入れた形で、ハイエースが生まれ変わるのを期待したいが、現在の状況を考えると、その間にハイブリッド車が搭載されるという線が有力だ。
最後にタイのディーラーで販売されているカスタマイズされたハイエースを紹介しておきたい。グリルがレクサスLMのようで、なかなかカッコいい。中身はレクサスLMのような豪華な本革シート仕様で、なんとトイレ付きだ。グローバルハイエースと違ってオラオラ顔で日本でも売れそうだ。
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