写真があれば、現在でも過去のバスをピッカピカの状態で見ることができる。さらにカタログなら、当時のバスのニーズや性能、コンセプト、ラインナップなど詳細な情報を読み取ることも可能だ。ここではお宝バスカタログをご紹介。日本のバスが歩んできた道程を知り、また楽しんでいきたい。
(記事の内容は、2020年7月現在のものです)
執筆/バスマガジン編集部 カタログ提供/難波有
※2020年7月発売《バスマガジンvol.102》『懐かしバスのお宝カタログ』より
■この時代には1台のバスに多彩なバリーションが見られた
このころのバスは……というより自動車は、ひとつのプラットフォームにさまざまなバリエーションの衣をまとい、多彩なニーズに対応する製品をリリースしていた。
乗用車ではひとつの銘柄にセダン、クーペ、ワゴン、バンそして2ドア&4ドアをラインナッブ。そしてバスはこのMKのように路線、観光、自家用の各ニーズに対応するバリエーションが用意された。
このMKは、昭和54年排出ガス規制適合の中型バスでは業界初のモデルとして1979年に登場した。全長の種類は従来通りだったが、型式数字が115から116に更新され、排ガス規制記号の[K]も付けられ、K-MK116F型/H型となった。
エンジンはクラス最強の6D15型(170ps/116シリーズ)と6D7型(135ps/102シリーズ)の2種で、トランスミッションは直結5速MT(ロッド式)を搭載していた。
【画像ギャラリー】レトロな目線だけじゃない!! いまでもバスとしての性能を高く評価できる秀逸なMK(10枚)画像ギャラリー