撮り鉄が西工の58MC撮影に挑戦!! でも連節バスのシターロGが……  


 先日、西鉄旅行の企画で西鉄バス北九州と北九州市営バスによる、西日本車体工業製の58MC型路線バスで営業所を巡るツアーが2日間にわたり催行された。記者は直接参加して取材はしていないものの、バスマガジンweb読者が撮影した写真の提供を受け、聞き取り取材をすることができたので、その楽しい話にオピニオンを交えてお伝えする。

文:古川智規(バスマガジン編集部)

【画像ギャラリー】撮り鉄が58MCを撮影するとこうなった!前半は15枚収録(15枚)画像ギャラリー

2日間にわたり午前・午後催行で計4回!

 このバスツアーは2日間に午前の部と午後の部合わせて4回催行された。政令指定都市の北九州市は行政区が7区あり、若松区の一部を除く市内全域に西鉄バス北九州(西鉄)が、若松区を中心に北九州市交通局(市営バス)が路線を持つ。

北九州市交通局の58MC(三菱ふそう)

 別稿で記事にした通り、バスはエンジンや骨組みを作るシャシーメーカーと、車体(ボディ)を架装するボディーメーカーが別なのが普通だ。かつて西鉄は自社系列でバスの車体を製造する西日本車体工業(西工)を持ち、その所在地は北九州市であった。

 そのため西鉄は当然としても、北九州市営バスも地元企業なので積極的に西工製のバスを導入していた。現在は西工そのものが解散してしまったために西工製のバスは廃車で減ることはあっても新車で納車されることはもうない。

58MCとは?

 残り少ない西工製ボディが大好きなバスマニアは多く、福岡県で生まれ育った人には逆に純正ボディの方が珍しかいが、全国的には北九州から離れるほど導入事業者は少なく珍しいバスということになろうか。

西鉄バス北九州の58MC(日産ディーゼル)

 この58MCとはバスの型のことで、昭和58年に誕生した西工の標準的なバスのかたち(形式)のことを言う。58MCの次世代である96MCが出るまでの約13年間製造された。もちろんエンジンや骨組みは進化しているために、あくまでも上屋(ボディ)の基本的なデザインが13年間この形だったという意味である。

バスヲタではない撮り鉄が参加!

 さて、この58MCを持つ西鉄バス北九州と北九州市交通局が1台ずつバスを出し分乗して、途中で乗り換えて半日で西鉄の営業所を回るこのツアー。午前と午後では回る営業所が違うのでマニアは両方参加しただろう。両方参加すれば西鉄バス北九州の営業所を制覇できるという触れ込みだ。

西鉄バス北九州の北九州BRT専横車(メルセデスベンツ・シターロG)

 件の読者の「本業」は撮り鉄なのでバスのことは分からない。たまたま北九州にJR貨物の機関車を撮影に来ていたので参加したという。ただ西鉄バス北九州のメルセデスベンツ・シターロG(連節車)のデザインが大好きだそうで、ついでがあれば砂津(小倉営業所)で撮影はしているそうだ。よってすべての写真と感想は撮り鉄目線であり、58MCの「価値」は分からないことが前提だ。

スタートは砂津から!

 前述の通り、ツアー行程でシターロが撮影できればそれでいいという感覚だったので、小倉営業所と恒見営業所を回る午前の部に参加したようだ。集合は小倉営業所で、ここでくじ引きをして最初にどちらのバスに乗るかと乗車順序を決めた。

6661は香月営業所から小倉営業所へ転属してこのツアーがラストラン

 読者は北九州市営のわりと先に乗車できる順番が当たったようで、市営バスの前方席に座ることができた。感染対策のために定員を各車両20名に制限しており、参加者合計は40名ということになる。

 読者に聞いてみると、普段は撮り鉄で高速シャッターと連写性能を生かして撮りまくるが、バスの場合は方向幕を生かさないといけないとの認識はあったようだ。よってシャッタースピードをかなり落として撮影しなければならなかったのが、撮り鉄とは勝手が違うところだったそうだ。

 後で撮影データを見せてもらうとシャッタースピード優先だが、ほかはほぼマニュアルでISO感度や絞り、露出補正を繰り返しながら天候に合わせて調整したようだ。機材はCanon EOS-1D X Mark II + EF 24-105mm F4L IS II USMの組み合わせだ。写真データのサイズは、web記事では仕様の都合上20分の1程度に圧縮している。

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