例外的に非常口がない場合は「叩き割る」
このように非常口は日本では法令に定められた必要な設備なのだが、まれに非常口がないバスもある。一部の輸入車がそうだ。例えば連節バスのメルセデスベンツ・シターロGには非常口がない。その代わりに窓枠に破壊用のハンマーが設置されている。非常口はないが、ハンマーで窓ガラスを叩き割って脱出することができるので、国土交通省の特認で走ることができる。
このハンマーは目立つ赤色で薄く軽いものだが、乗車すると目立つのですぐにわかる。ハンマー本体は軽い樹脂製だが、先端は確実にガラスを破れるように金属になっている。
今回は本誌に寄せられたお便りの中から非常口扉について解説をしたが、位置やドアの機構までちゃんとした理由があることを知っていただければ、いざというときに役に立つかもしれない。
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