■なぜ日本勢はフルハイブリッドが中心なのか
翻って日本はどうか? ヨーロッパCAFEの場合、規制値を超えたら罰則金を支払う。けれど日本CAFEだと罰則金無し。だったら緩いのかとなればそんなことありません。
国交省がクルマの認可権を持っており、基準をクリアしていなければ型式指定を受けられない(輸入車に対しては甘いため1車種あたり100万円払えば型式指定してくれる)。
そこで日本のメーカーはCAFEをクリアするため、10~15%じゃなく30%以上の燃費改善効果を持つフルハイブリッドを導入しなければならない。厳しい課題ながら、鍛えれば鍛えるほど技術は伸びる。
直近を見ると、トヨタなどRAV4クラスであってもヨーロッパCAFEをクリア出来るほどの素晴らしい燃費になった。
参考までに書いておくとRAV4クラスの欧州車はマイルドハイブリッドを導入したってCAFE規制値の燃費に届かない。
マイルドハイブリッドを導入した上で、1台当たり20万円以上の罰則金も支払わなければならないのだった。総合的に考えると日本勢が得意とするフルハイブリッドは圧倒的に強いと思う。
実際、欧州市場を見ると今年になってトヨタのハイブリッドが爆発的に伸び始めている。来年はさらにトヨタ優位になると思う。
ここまで読んで「なぜヨーロッパ勢はフルハイブリッドを作らないのか?」と考えるだろう。どうやらマイルドハイブリッドで時間稼ぎをしながら、電気自動車にバトンタッチしようとしているようだ。
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