よりスピードを! より落ち着いた雰囲気を! オトナステーションワゴンのススメ 12選

■大人の境地に達するとよさがわかってくる?【中道保守部門】

●大人になればなるほど「人間、中庸が一番……」としみじみ思うもの。そんな境地に達した各位に向け、「中道保守路線」のステーションワゴンを紹介!

「20歳までに左翼に傾倒しない者は、情熱が足りない。20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は、知能が足りない」と言ったのは往年の英国首相、W・チャーチルだっただろうか。

 それと同様に「スピード」や「ステイタス」にこだわるのは決して悪いことではないが、いつまでもそこに“過剰に”こだわるのは、いささか大人げないふるまいと言えるのではないか。

 大人たるものに必要な態度とは、「物事の本質を見きわめながら静かに中道を歩むこと」であるはずなのだ。

 そういった境地に達した各位にぜひご注目いただきたいのが、ここでご紹介するような「どこかが突出しているわけではないのだが、乗っているうちにしみじみよさを感じる」といったタイプのステーションワゴンだ。

 周囲の者から「すごい!」とか「カッコいい!」と言われることはないかもしれない。だが、自分自身がそのクルマのよさを知っていれば、それでいいではないか!

よりスピードを! より落ち着いた雰囲気を! オトナステーションワゴンのススメ 12選
トヨタ カローラツーリング(現行型)…ややアグレッシブなデザインではあるものの、「伝統のカローラブランドである」という部分にやすらぎを感じる一台。低重心でフラットな挙動を約束する「GA-C」プラットフォームがもたらす小気味いい乗り味も素晴らしい(新車価格:201.3万~299.75万円 ※中古車相場:120万~340万円)
よりスピードを! より落ち着いた雰囲気を! オトナステーションワゴンのススメ 12選
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント(現行型)…2015年に上陸した通算8代目のパサートヴァリアント。Dセグワゴンのなかでは地味な存在だが、実用車としての総合力は同クラスのメルセデスやBMWに特に劣る部分はなく、積載能力は勝っている(新車価格:449.9万~584.9万円/中古車相場:100万~460万円)
よりスピードを! より落ち着いた雰囲気を! オトナステーションワゴンのススメ 12選
プジョー 308SW(現行型)…前期型は正直、さほどの魅力を感じない。だが2016年7月登場のクリーンディーゼル搭載グレードはしみじみ素晴らしく、2019年からの改良版はさらにいい(新車価格:322万~370万円/中古車相場:80万~340万円)
よりスピードを! より落ち着いた雰囲気を! オトナステーションワゴンのススメ 12選
ボルボ V60(先代後期)…現行型のV60はスタイリッシュ系になったが、先代後期の「わりと普通な感じ」を、逆に落ち着くと感じる人も多いはず。見た目は普通だが、乗り味と内装のセンスは抜群だ(中古車相場:100万~320万円)

■結論:ステーションワゴンほど素敵な乗り物はない!

 ステーションワゴンの弱点とは何か? 筆者には「最低地上高がSUVよりは低いので、やや気を遣う局面がある」、「箱型のクルマほど背は高くないので、大きな荷物を大量に載せるにはベストではない」くらいしか思い浮かばない。

 逆に長所といえば「セダン並みの走行フィール」、「ときにはセダン以上のステイタス」、「それでいて充分以上の積載能力」など、枚挙にいとまがない。ってなわけなので、そろそろ本気でステーションワゴンを見直してほしい。マジ頼む。

よりスピードを! より落ち着いた雰囲気を! オトナステーションワゴンのススメ 12選
アクティブかつ健康的なイメージがあり、実際、乗れば「今日はどこへ行こうか?」というアクティブな気持ちにもなる!

【番外コラム】ところで「オトナの快速紳士運転術」について考えてみたい!

 ハイスピード走行を得意とするステーションワゴンに乗り、公道をハイスピードで走る。何のヒネリもない、大人としてはきわめてダサい行為である。いや、ときには爽快に突っ走りたいマインドを否定するわけではない。そうではなく「大人には大人の走り方があるでしょ?」ということを言いたいわけだ。

 周囲にクルマがほぼいない見通しのよい高速道路などを、ときにかっ飛ぶのはいい(法定速度は守ろうね)。だが何のメリハリもなく「常にかっ飛んでいる」ようでは完全に大人失格であり、高性能なクルマに乗る資格もないと、言わざるを得ない。お気をつけあそばせ。

●大人の「快速紳士運転術」3箇条

1.横断歩道手前では紳士たれ……信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている時、ドライバーは停止しなければならないが、これができていない大人は多い。それ、カッコ悪いぜ…。カッコよく譲ろうぜ!

2. 頻繁な車線変更はダサいと知れ……一部の輸入車や一部の国産ハイブリッドに乗るドライバーに多い気がしているが、ミズスマシのよう右へ左へとセコセコ車線変更し、結局は普通に追いつかれる様は死ぬほどダサいぜ!

3. 高速道路左車線を爆走するなかれ……最近は減少気味だが、いまだに最左の走行車線を使って追い越しをかけるドライバーを見かける。本人は「オレって上手い、オレってカッコいい」と思ってるのかもしれないがダサいぜ!

【画像ギャラリー】もう一度こういうのを作ってくれませんか…? 在りし日の国産名作ワゴンを振り返る

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