平成から令和となり、皇族方の自動車にも変化が!!
平成から令和へと元号が変わり、退位から新天皇の即位に関連する一連の儀式が執り行われた4月30日、5月1日は、天皇皇后両陛下を始めとする皇族方のご移動に際して自動車が使われ、公道を走るお車列を見ることができました。
小社より発行されている『天皇陛下と 皇族方と 乗り物と』の著者で、長年にわたる皇室や宮内庁の取材を通じて皇室の車両事情に詳しい工藤直通氏は、今回の一連の儀式、行事を取材して、お車列にも変化が見られたことに注目しています。
以下、工藤氏のコメントです。
新天皇皇后両陛下の御料車は、皇室ナンバーで登録されるセンチュリーロイヤル(リムジン3台と寝台車1台)4台と、センチュリー(セダン)3台が平成の天皇皇后両陛下から継承されました。このほか私的なお出ましでお使いになるセダンタイプのセンチュリーは皇太子時代のものをご使用になるとのこと。
一方、上皇上皇后両陛下は、公式行事への出席などがなくなったため皇ナンバーの御料車は配備されず、平成時代の品川ナンバーのセンチュリー(セダン)特別車をそのままご使用されることとなりました。
また、皇嗣となられた秋篠宮御一家や敬宮愛子内親王殿下は、平成時代のものをそのままご使用になられるということです。平成最後の公式行事となった「退位の儀式」に参列した皇族方の特別車は、皇太子同妃両殿下以下全部で10台。その中には新型のセンチュリー(高円宮家)や、レクサス(眞子内親王・佳子内親王ご同乗)、三菱ディグニティ・ハイブリッド(日産シーマのOEM車/悠仁親王殿下)も見られました。
お車列での変化といえば、新天皇皇后両陛下のお車列は従前どおりのフォーメーションに変わりはありませんが、皇嗣となられた秋篠宮同妃両殿下は、改元前は警護車1台という簡素な車列だったものが、退位の儀式以後は警護車が3台組成されるお車列となりました。しかし白バイはお列には加わらないというフォーメーションは従来から継承されています。
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