レクサス 新型LBXはシートはもちろんホイールやシートステッチにいたるまで自分好みにできるオーダーメイド仕様が設定される。じつはLSにもこの仕様があったのだが、そもそもなんでLBXにオーダーメイドシステムを採用したのか!?!?
文:佐々木 亘/写真:レクサス
【画像ギャラリー】LBXに秘めた高級コンパクトカーという枠組み、“オーダーメイド”が意図する思惑(30枚)画像ギャラリー■LBXに用意されたオーダーメイドシステムとは
そもそもクルマの歴史はオーダーメイドと共にスタートしている。
コーチビルダーという言葉が残るように、馬車(コーチ)の時代から、ボディや機能はオーナーの好みに合わせたオーダーメイドが基本であった。
2023年11月9日に発表された国内仕様のLBX。クラスレスなコンパクトという新しい価値を提案するなかで、唯一無二の1台を作り上げるBespoke Buildを100台限定で抽選販売した。
カスタマイズできるのは、エクステリアカラーやアルミホイールはもちろんのこと、シート表皮にインテリアカラー、シートの配色や刺繍、ステッチカラーやシートベルトカラーなど。
さらに専用アイテムも準備され、その組み合わせは33万通り以上となる。
注文を取るだけでも一苦労なのだが、レクサスはこうしたチャレンジを度々行ってきた。オーダーメイドに対する特別な思いは、約15年前からレクサスの中に息づいている。
■過去にもあったぞ!オーダーメイドのレクサス車
レクサスオーダーメイドの口火を切ったのは、2009年にLSへ導入された「L-Select」だ。
自分だけの1台、すなわちMy LSを作り上げるのが、このプログラムの目的である。
内装のバリエーションに特化し、シート・ドアトリム・ルーフ・本木目パネルの素材とカラー・インパネのステッチカラーを選択可能にし、組み合わせは3万通り以上だ。
USF型のLSで導入され、同型のメジャーチェンジ(2013年)以降もグレードは継続された。
特にメジャーチェンジ後の後期型では、青いインパネに白のドアトリムやコンソールボックスが際立つ、意外なL-Selectが用意されている。
さらに当時はレクサスギャラリー高輪で、実際にL-Selectの各パーツを手に取り、実車に各部を組み合わせて雰囲気を確認することもできたのだ。
この姿勢は、スーパースポーツカーLFAにも受け継がれた。LFAもまた、生産した500台すべてがハンドメイドであり、オーダーメイドなのである。
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