運転免許の取得は18歳から可能です。子の免許取得は成長を感じる反面、幼少期とは違う心配が増えることでしょう。子供がクルマに乗る時には、自動車保険を手厚い補償にしたところ。しかし、若年層の加入では、多額の保険料がかかるのです。そこで、子の免許を取得時に使って欲しい、自動車保険の裏技を紹介します。
文:佐々木 亘/写真:adobe stock アイキャッチ:adobe stock(Freedomz)
■若者には厳しい!? リスク細分型保険とは何?
自動車保険のリスク細分型は、保険会社がドライバーのリスクを評価して保険料を決定する方法です。評価の内容には、ドライバーの運転履歴や車種、免許証の帯色などが含まれます。
これらの要因を分析し、リスクの高いドライバーには高い保険料を、リスクの低いドライバーには低い保険料を設定することで、保険会社はリスクを適切に評価し、保険料を適正に設定するのです。
リスクという点でいえば、初心者ドライバーはリスクの高いドライバーです。ただ、40歳で免許を取得した方と18歳で免許を取得した方は同じ初心者ドライバーでも、自動車保険では年齢の違いからリスクの高低に違いが生じます。
年齢条件には「年齢制限なし」「21歳以上」「26歳以上」「35歳以上」という年齢条件が設けられており、年齢が上がるほど保険料は安くなるのです。
そのため、若年層、とりわけ18歳~20歳のドライバーが新規で自動車保険に加入すると、高額な保険料負担が待っています。
■同居の子供は絶対に裏技を使って保険料を下げるべし!
18歳で免許を取得した子供の生活スタイルは大きく分けて2つあるでしょう。それは「同居して通勤・通学」か「別居して通勤・通学」の2通り。それぞれのケースで使える自動車保険加入のワザを紹介していきます。
まず、同居の子供が親のクルマを共有する場合、年齢制限や運転者限定の解除は忘れずに行いましょう。子供が保証範囲に入っていることをしっかり確認し、ドライバー生活をスタートさせます。
また、子供がマイカーを所有する場合、親の自動車保険の等級継承をすることができます。同居の祖父母や親族の自動車保険で中断しているものがあった時に復活させ、育てた等級を引き継ぐこともできるのです。
割引率の高い等級を子供に持たせ、年齢の高い両親が新規で自動車保険に加入すれば、子供が新規加入したときよりも、家計全体の保険料支払い額を引き下げることが出来るでしょう。
等級継承は、子供が同居していてクルマが増えるタイミングでだけ行えるテクニックです。機会を逃さずに、お得にできる加入方法を実践してみてください。
一方、別居の未婚の子供は親の保険を継承することができません。そのため、子供が別居してすぐにクルマを保有し運転することが確定しているのであれば、同居しているうちに前述のワザを実践してください。
■帰省などで一時的にクルマを利用する場合は、1日保険を活用しよう
自動車保険の手続きで注意なければならないのは、普段別居している子供が休みの間だけ帰省してクルマを利用する場合です。年齢条件や運転者限定を解除することで子供も補償対象となるため、この方法を使う方は多いのですが、1日保険の利用よりも保険料負担が大きくなってしまうこともあります。
例えば、軽自動車保有の家族で、年齢条件が35歳以上、夫婦限定で加入している世帯の自動車保険料が約4000円とします。子の帰省に伴い、この条件を外して18歳の未婚の子供が乗れるようにすると、1ヶ月の保険料は約10,000円に上がるのです。
さらに、帰省中に子供が事故を起こして自動車保険を利用してしまうと、元の限定に戻しても契約に事故有り係数がついてしまい、保険料が大きく上昇する原因になってしまうでしょう。
そこで、おすすめするのが1日保険です。1日保険であれば決まった日だけ自動車保険に加入できることに加えて1日の保険料の相場は800円程度(車両保険なし)で加入できます。
さらに、1日保険であれば、事故で保険を使っても元々保持している自動車保険が、事故有り係数がつくことはありません。
クルマに乗る期間が連続して10日以上の場合は、原契約の契約条件の変更を検討しましょう。
もしもそれ以下なら、1日保険への加入の方が、自動車保険料を安く抑えることができます。
こうしたポイントをおさえながら、子供と自動車保険との付き合い方を考えてはみませんか。
【画像ギャラリー】事故しないのが一番だよね!! 初心者におすすめな車を画像でチェック!!(19枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方