■作者は昨年まで某県警に勤務の元「本職」
交通違反のキップを切られる時、警察官が憎らしく思ったことはありませんか。本企画担当はあります。しかし悪いのは自分、分かっていても分かりきれないのも人間……ああ……。などと悩んでいる場合ではなく、作品紹介です。
「仕事系マンガ」というと、ぱっと思いつくだけでも医者系、法曹系、プロスポーツ系、経営系、出版系と多岐に渡っており、もちろん警察系と呼ばれる分野でも、偉大な先人の作品が多々世に出てきました。そんな中でも、ありそうでなかった「リアルな」交番女子系のお仕事マンガって新鮮ではないですか。
本稿では『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(泰 三子著/『モーニング』連載中)をご紹介いたします。
主人公はひたすら安定を求めて公務員に就職したものの、一般市民に「ブス!」と呼ばれまくることに悩む普通の女子「川合」。「こんな激務で嫌われ者と知ってたら、絶対警察官なんてなってない!」と辞表を上司へ叩きつけようとするところから物語は始まります。
コメディタッチの「ゆるふわ系」かと思いきや、リアルな取り締まり事情満載です。皆さんは、
◎空き巣がターゲットを狙う時、どんな地域に狙いをつけると思いますか?
◎違反キップを切ったら悪態をつかれる警察官が、どう受け止めて仕事を続けていると思いますか?
などなど、読めば街で見かける警察官たちを見る目が少しだけ変わる作品です。
「安定してるの収入だけじゃないっすか。体調も精神も不安定になる一方なんですけど」と語る彼女たちに幸あれ。
2017年11月より週刊『モーニング』で連載中。単行本1巻は2018年4月23日発売予定です。ご興味ある方はぜひ公式サイトでチェックしましょう。
本企画担当、正直いって警察官(特に交通取り締まり系の皆さん)とは果てしないくらいに心の距離を感じていたんですが、本作を読んで「警察官」というものを身近に感じられたし(想像以上に大変な仕事なんだなぁと実感できました)、なによりこの独特のテイストとテンポにすっかりファンになりました。藤さんかっこええ。
1〜2話無料公開。下記よりお楽しみください。
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