見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選

■「圧倒的パワーはないけどマッチョボディの魅力は不変」三菱・GTO

見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ワイド&ローのフォルムにリトラクタブルヘッドライト、サイドのエアダムなど、スポーツカーらしい意匠が所々に見られるエクステリア。1993年のマイナーチェンジでヘッドライトが固定式になり、1998年にもマスクが大きく変更された

 三菱GTOと聞けば、重戦車のようなルックスとツインターボエンジンで、怒涛の走りを披露するスポーツモデルを想像するはず。

 しかし、そんなGTOにも雰囲気重視の自然吸気モデルがあった。当初はGTO、1995年のマイナーチェンジ以降はGTO SRと呼ばれるモデルがそれだ。

 搭載される自然吸気の6G72ユニットは、225ps/28.0kg-mというスペックを誇る。決してアンダーパワーではないが、車両重量は1.6トンを軽くオーバーし、ターボモデルが280psを発揮することを考えると物足りなく感じるはず。

 ただ、フルタイム4WDや4WSはそのままだし、見た目はGTOそのもの。また、MTは5速だが、ターボモデルにはなかったATが設定されていたのもルックス重視派には魅力的に映ったかもしれない。

 ちなみに、パワートレイン以外での変更点は、アクティブエキゾーストシステム、アクティブエアロシステム、ECS(電子制御サスペンション)などが省かれたこと。また、中期以降は4WSも未装着となった。

 マッチョボディでクルージングを楽しむのであれば、自然吸気モデルでも十分だろう。

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■「ファッションスーパーカーとはオレのこと」ミツオカ・オロチ

 見かけと性能が不釣り合いのモデルとなれば、ミツオカのオロチを外すことはできない。

 2001年の東京モーターショーでコンセプトモデルが初披露され、何度か手直しをしつつ2006年に正式発表されたオロチは、メーカー自ら「ファッションスーパーカー」と名乗る2シーターミドシップモデルだ。

 そのスタイリングは細かい説明が不要なほどインパクト大で、大蛇のような目つきや複雑な面で構成されたパネルなどとにかく強烈。しかも全幅は2mオーバーである。

 フレームは完全オリジナルで、サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーンとなっている。

 しかし、そんな欧州スーパーカーにも見劣りしないルックスと独自のシャシーを持ちながら、中身はじつにフツー。ミッドに積まれるのは233psを発揮するトヨタ製3.3リッターV6ユニットで、組み合わせるミッションはアイシン製の5AT。MTの設定もない。

 このパワートレインは必要十分といったところだが、オロチはあくまでも「ファッションスーパーカー」。だから、驚くような高性能なんて必要ないし、これでいいのだ。

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