2024年12月23日、日産とホンダが経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結したと発表した。対等な関係を築ける協業には大いに期待をしていたが、(ホンダは「日産救済のためではない」としているものの)まさかこうしたかたちになるとは、かつて日産開発部にいた筆者としては、非常に残念に感じている。
だが、ホンダ社長が会見の中で幾度も発言していたとおり、経営統合には日産がターンアラウンドとよぶ計画を実行することが必須条件。結局は、自らブランドを再建するほかに道はない。時期尚早かもしれないが、なぜ日産がピンチに陥ったのかとともに、日産が復活するうえで必要な打ち手を考えてみようと思う。
文:吉川賢一/写真:NISSAN、HONDA、MITSUBISHI
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コメントの使い方今回日産の利益減の最大原因は米国での販売不振から、販売促進奨励金を乱発したことにある。にも拘らず最高責任者を更迭もせず、中国に配転しただけの経営方針に在りじゃないのか?トヨタでも2009年米国内の在庫調整失敗で大赤字に陥った。当時の渡辺捷昭社長を即座に更迭した。たくさんの報酬貰う立場の人に厳しさが無いような企業は、この先存続は無いでしょう。