別記事にて、日本の最新ホットハッチをご紹介してきたが、その多くは安くても500万円台から。できればもう少しお手頃な価格帯でホットハッチを楽しみたい。ここでは、国内外の300万円台から購入可能なホットハッチをご紹介する!!
※本稿は2025年6月のものです
文:松田秀士/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月10日号
300万~400万円台で楽しむホットハッチ
別記事で紹介したホットハッチは500万~600万円級。熱い走りを楽しめるけれど、もうちょっとお手軽に、つまり300万~400万円で買えるホットハッチが現実的だ。
となると、日産 オーラNISMO 4WDがまずイチオシ。NISMOは前輪だけではなく後輪の駆動もモーターなのでプロペラシャフトはない。モーターなので前後駆動配分を細かく制御できるメリットがある。ただBEVやPHEVと異なりバッテリーが小さいのでリアモーターのパワーアップに限界がある。
それでも日産のe-POWERはエンジンが発電専用なので他車のハイブリッドよりも後輪に力がある。NISMO 4WDはアクセルOFFでもリアの制御が働きレーシーなコーナリングが楽しめる。電動化時代のホットハッチと言える。
スズキ スイフトスポーツも魅力的だ。よくこの価格でこれだけのクオリティを作り上げたと感心する。スイフトスポーツのハンドリングにはクイックさよりも「ためる」奥深さがある。柔軟なサスストロークによるものだが、足さばきに高級感がある。なのに安い!
国産以外に目を向ければあります、プジョー 208GT、ルノー ルーテシアE-TECH、ゴルフGTI。このあたりはそれなりに価格もアップするが、所有欲というオマケを満たしてくれる。
まずプジョー 208GTは、とにかくそのドラポジが特徴。小径ステアリングのチルトを下げ、その上からインパネを目視しコンパクトなボディをひらりと軽快に操舵する。
ルノー ルーテシアE-TECHはF1テクノロジー由来の電子制御ドグクラッチによるATに注目。ドグクラッチミッションはダイレクトで効率はいいけど、シフトショックが凄くてそんなの使えるの? と予測して乗ると見事に裏切られるスムーズさ。
バッテリーも1.2kWhと余裕があるのでモーターパワーとエンジンの折衷駆動が気持ちイイ。しかも燃費もいいのだ。
最後はゴルフGTI。もうこれはホットハッチの定番ですね。Rほどのてんこ盛り感はないけど、レスポンスとトルクフィールのバランスがとれたエンジンパワーとツインクラッチトランスミッションの切れのいいシフトフィール。ストロークを大事にしながら腰のあるサスによるハンドリング。総合点の高いモデルだ。
日産 ノートオーラNISMO(4WD)347万円
前輪を136ps、30.6kgmのモーターで駆動し、後輪は82ps、15.3kgmのモーターで駆動する電動4WD。前後輪の駆動力は電制され、後輪モーターが強力なので、グイグイと押し出す感覚で、パワフルで新感覚。
●日産 ノートオーラNISMO 主要諸元
・エンジン:直列3気筒DOHC
・ボア×ストローク、総排気量:78.0×83.6mm、1198cc
・最高出力、最大トルク:82ps、10.5kgm
・モーター:F=136ps/30.6kgm、R=82ps/15.3kgm
・トランスミッション:―
・全長×全幅×全高:4120×1735×1505mm
・ホイールベース:2580mm
・車両重量:1400kg
・サスペンション:F=ストラット、R=トーションビーム
・タイヤサイズ:205/50R17
・WLTCモード燃費:―


























コメント
コメントの使い方GRヤリス一択なんだか・・・どんだけ変化球狙いなんや?
オーラはNISMOチューンドe-POWER4WDとノーマル4WDのほかにオーテックスポーツスペックとオーテックの4WDも軽快に走りますよね!!
内外装の質感も他にはないレベルで高いです!
価格もスペックもホットハッチの域を超えてて、ホットハッチと呼べるのはスイスポぐらい。あとはフィットのRS。あとルノーはホットではないかと。