【シティ、シーマ、スカイライン…】あぁ懐かしの「ドッカンターボ」と言われていたクルマ 5選

ランチアデルタHFインテグラーレ

ランチアデルタHFインテグラーレ
ランチアデルタHFインテグラーレ

 1979年に販売開始されたランチア デルタ。

 シリーズの中でも、2000cc直4DOHCターボにフルタイム4WDという組み合わせのHFインテグラーレは、1988年に設定されました。

 185psの最大出力を誇るエンジンはドッカンターボそのもので、アクセルを全開にするのが怖いほどの加速を味わえたそうです。

 翌年に設定された16V以降はエンジン出力が向上しているものの、その特性は幾分マイルドになっており、ドッカンターボを味わうには8Vの方が良いようです。

 ちなみにこの世代のデルタは壊れやすいことでも有名です。ドアの厚みなど、今のクルマと比べると薄っぺらくて頼りなく、知人の元オーナーによると、まるで段ボールのクルマを運転しているかのような不安感であったそう。

 1985年当時の世界ラリー選手権グループBのレース用車両としてのデルタにあこがれ、購入される方が多かったそうですが、維持をしていくには、それなりの資金を確保しないとならないようです。

ホンダ シティターボII

初代シティ
初代シティ

 トールボーイと呼ばれた背の高いユニークなデザインが採用された初代シティは1981年に発売され、人気車種となりました。このシティにターボモデルが追加されたのは翌1982年。

 そして、さらに1983年にはインタークーラーターボ付きのターボII(通称ブルドッグ)が追加されました。

 ターボIIの最高出力は110psで、エンジン回転数が3,000rpm以下の時にアクセルを全開にすると、10秒間だけターボの過給圧が10%上がるスクランブルブーストという機能が装備されていました。

シティターボII
シティターボII

 ドッカンターボの特性を、クルマとしての魅力に生かそうという発想の転換が新鮮で、その凶暴ともいえる加速を感じつつ、強烈なトルクステアと闘いながらクルマの挙動をねじ伏せていくじゃじゃ馬ならしのような楽しみを持つクルマでした。

 ちなみに30年の時を経て、2015年にホンダ シティターボが電動ラジコンカーとしてタミヤから発売されています。

 ホンダ シティターボのレース仕様をコミカルにアレンジしたボディが最大の魅力で、レッドとブルーのグラフィックやゼッケン、ヘルメットをかぶったドライバー人形までセットされています。

 RCカーでは前後のフェンダーが大きく誇張されて作られていますが、元々、大きなラジコンカーの様なボディをしていましたので、その雰囲気は非常に面白くできています。

まとめ

 最近、こうした古いクルマを振り返ることが多く、楽しいクルマとは何か?を考えることがあります。

 走りがダメなクルマが減ってきた一方、昨今は、静かで速くて燃費も良くて、乗員が手を離しても自動で運転してくれるクルマまで出始めました。

 もちろんそれは良いコトでもありますし、我々は、そうしたクルマが欲しいと、要望し続けるでしょうが、心のどこかではやんちゃな遊び心があって欲しいとも願っています。

 【画像ギャラリー】 ドッカンターボと言われていたクルマたち

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