公式サイトに、スバルが現行フォレスターの注文を3月17日で終了すると記載した。足かけ8年にわたって販売されてきたロングセラーがついに幕を閉じるわけだが、今見てもそのたたずまいには独特のスバルっぽさが感じられる。あえて現行モデルを選ぶというのも、スバルファンには選択肢のひとつじゃなかろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:スバル
現行モデルはまもなく受注停止に!
スバル・フォレスターの公式サイトを見てほしい。「現行型フォレスターは2025年3月17日をもって注文受付を終了いたします。注文受付終了後は、在庫車での対応となります。詳しくは販売店にお問い合わせください。」という一文が見つかるはずだ(2025年2月3日時点)。
現行SK型のフォレスターは1997年に誕生した初代から数えて5代目。デビューは2018年だったから足掛け8年に渡って販売されたロングセラーといえる。
フォレスターとして初めてスバルグローバルプラットフォームを採用し、主力エンジンを2Lから2.5Lへスイッチ、2Lにはハイブリッド「e-BOXER」をするなど、5代目には目新しいニュースが多かった。
2022年にはSTIがダンパーチューニングを手がけた「STI SPORT」が登場。フロントに採用した日立アステモ製の周波数応答型ダンパー「SFRD」が秀逸で、乗り心地とタイヤの接地性を両立した乗り味は高い評価を集めた。X-EDITIONやXT-EDITIONといった一連の特別仕様車も、人気を持続させる強力な原動力となった。
現在のラインナップだが、公式サイトで選べるのは特別仕様車を含む9モデル。終売直前にも関わらず、多彩なグレードから選べるのは、うれしい悩みといえる。
【画像ギャラリー】新型か現行か? フォレスターはこれ見てじっくり考えて!(14枚)画像ギャラリー新型も魅力的だが熟成の進んだ現行型も捨てがたい
今後の流れだが、フォレスターはすでに6代目が登場し、北米では2024年春から発売されていることはご承知の通り。日本では3月17日で現行モデルの受注を終え、しばらくはディーラー在庫車の販売が継続するが、おそらく夏には受注分の納車も完了し、新型へと切り替わるだろうと予想される。
新型だが、サイズ的には全長4655×全幅1828×全高1730mm、ホイールベース2670mmとほぼ現行モデルを踏襲する。プラットフォームの進化や構造接着剤の適用範囲拡大などで、ねじれ剛性は10%向上、アイサイトは単眼カメラを用いる最新システムへとアップデートされる。
しかし最大のポイントは劇的なまでに変わるフロントマスクだろう。洗練されたモダンさを感じさせるデザインだが、逆に言えば、これまでのスバル車っぽさが薄れたようにも感じる。
あえて5代目の現行モデルにあえてこだわる理由は、このあたりにあるように思える。5代目フォレスターには、初代以来のフォレスターが培ってきたキャラクターがしっかり形になっているように思えるのだ。8年の時間が生んだ円熟味のある乗り味も捨てがたい。
スバル・フォレスターの購入が気になっている皆さんは、新型ばかりに心奪われず、まもなく終売する5代目モデルの魅力を再考してみるのも悪くないかもしれない。
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