[ホンダ CR-V e:FCEV]って燃料電池車の中でダントツに完成度高くない?

[ホンダ CR-V e:FCEV]って燃料電池車の中でダントツに完成度高くない?

 電気自動車はBEVだけではない。ここで取り上げるトヨタ MIRAIは水素と酸素の化学反応で発電する燃料電池車だ。その競合関係にあるトヨタ以外の車両として、2024年7月に登場したホンダ CR-V e:FCEVを選抜し、両車を比較する。

※本稿は2024年12月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年1月26日号

トヨタ MIRAI(726万1000〜861万円)
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■トヨタ MIRAI vs ホンダ CR-V e:FCEV

トヨタ MIRAI(726万1000〜861万円)
トヨタ MIRAI(726万1000〜861万円)

 この2車は水素と酸素を反応させて発電を行い、モーターを駆動する燃料電池車だ。

 問題は水素を供給する水素ステーションが全国に約170カ所と少ないこと。約2万7000カ所ある給油所に比べると0.6%ほどの数に留まる。

ホンダ CR-V e:FCEV(809万4900円)
ホンダ CR-V e:FCEV(809万4900円)

 そこでCR-V e:FCEVは充電機能を追加した。1回の充電により、WLTCモードで61kmを走行できる。日常的には電気を使うことで、長距離移動をする時など、充填しておいた水素を温存できるので便利だ。

●結果:ホンダ CR-V e:FCEVの勝ち!

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各々の諸元

●トヨタ MIRAI(Z “Executive Package Advanced Drive”)

・全長×全幅×全高:4975×1885×1470mm
・ホイールベース:2920mm
・地上最低高:155mm
・トレッド(フロント/リア):1610/1605mm
・最小回転半径:5.8m
・サスペンション:(フロント/リア)マルチリンク式コイルスプリング/マルチリンク式コイルスプリング
・車両重量:1990kg
・WLTCモード燃料消費率:146km/kg

●ホンダ CR-V e:FCEV 主要諸元
・全長×全幅×全高:4805×1865×1690mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:2010kg
・最低地上高:170mm
・最小回転半径:5.5m
・燃料電池スタック最高出力:92.2kW(125ps)
・モーター最高出力:130kW(177ps)
・モーター最大トルク:310Nm(31.6kgm)
・燃料タンク容量:109L(前方53L、後方56L)
・公称使用圧力:70MPa
・燃料消費率:129km/kg
・一充填走行距離:約621km
・一充電走行距離:約61km
・サスペンション:F=ストラット、R=マルチリンク
・タイヤサイズ:235/60R18

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