引っ越し当日にNG多数!!　落とし穴すぎる免許区分

　2月後半から3月末は就職や進学などによる、引っ越しの繁忙期。レンタカー（トラック）の需要が高まりますが、自身の免許で運転できる車種を把握しておらず、当日になって利用不可となる場合が多くあります。レンタカー店で勤務する筆者が、レンタカーでトラックを利用する際の注意点について解説します。

文：ゆーたGVB（Team Gori）／写真：写真AC

レンタカー利用者に見られる中型免許と準中型免許の勘違い

　現在の運転免許制度では、中型免許は「中型・中型(8t限定)」、準中型免許は「準中型・準中型(5t限定)」に分けられています。

　名称ゆえに勘違いしている方が多くいますが、準中型(5t限定)は車両総重量が5t未満となるので、一般的に「2tトラック」と呼ばれるトラックまで運転可能です。中型(8t限定)は車両総重量が8t未満となるので、4tトラックまで運転可能です。

　しかし、最大積載量が同じでも、荷台がアルミ箱の場合やパワーゲートが付いている場合は車両総重量が変わるため、注意が必要です。

　レンタカーでトラックを利用する際、勘違いにより出発当日に免許NGとなる場合が多くあるため、自身の免許区分と運転可能な車種をよく理解した上で予約しましょう。

レンタカー店のトラック保有台数は少ない

　ほとんどのレンタカー会社でトラックやバンタイプの車種を取り扱っていますが、乗用車とは異なり、各店舗での保有ではなく、近隣の数店舗をまとめたエリアで複数保有しているので、乗用車以上に台数が限られています。

　冒頭で説明した通り、2月後半から3月末は引っ越し繁忙期です。さらに最近では、荷物の少ない方がレンタカーでトラックを借り、引っ越しする人が増えています。そのためトラックをレンタルしたい場合は、早めの予約が大事になります。

　ただし、店舗によってはそもそもトラックを取り扱っていないところもあるため、わからない場合は店舗に直接連絡して確認しましょう。

普通免許で運転できるバンもおすすめ

　1人暮らしなど荷物が少ない引っ越しの場合は、普通免許でも運転が可能なハイエースやキャラバンなどバンタイプの車もおすすめです。バンタイプの車はトラックと比較すると台数が多く、車体も小さく運転しやすいといったメリットがあります。また、普通免許でも運転可能な軽トラックや小型トラック（1tトラック）なども選択肢に入れることもおすすめです。

　引っ越しは事前にスケジュールを調整して、作業する方が多いと思います。免許の不備で利用できなくなってしまうと、その後のスケジュールに大きな影響が出てしまうので、事前にきちんと確認して予約しましょう。