3月は出会いと別れの季節。この現象は人と同様にクルマも同じ。長年日産のフラッグシップを担ってきたGT-Rが新規オーダーを停止。いつかは訪れると思っていたけれど、いざその時を迎えると寂しい気持ちになる。果たしてひとつの時代の終わりは、新たな伝説の始まりなのか!?
文・写真:ベストカーWeb編集部
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すでに2025年8月をもって生産終了をアナウンスしていた、日産のフラッグシップとなるR35GT-Rだが、日産公式ホームページにおいて、新規注文受付の終了も正式に発表された。
「NISSAN GT-Rは、多くのお客さまからご注文を頂き、生産を予定している数量のご注文受付を終了いたしました。2007年の発売以来、長きにわたり多くのお客さまにご愛顧いただき、誠にありがとうございました」
GT-Rは1969年に、「スカイライン2000GT-R(PGC10型)としてデビュー。その後、ハコスカGT-RやケンメリGT-Rをはじめとする第1世代、R32、R33、R34の第2世代が登場し、国内だけにとどまらず世界からも愛されるスポーツカーとしての地位を築き上げた。
2002年にR34の生産を終了してから5年後となる2007年10月。スカイラインの名は外れ、GT-R単独として新たな1ページを刻み始めたのがR35だった。デビューを果たした際、ご長寿モデルとなるなんて、誰も想像していなかったことだろう。
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GT-Rが販売されていた18年間、ライバルメーカーが展開するスポーツカーたちは、フルモデルチェンジ、あるいはカタログモデルとして姿を消してしまうケースがほとんどだった。一方で、日産のフラッグシップであるGT-Rは違った。
年々手が加えられ、乗りやすいスーパースポーツへと進化を続けただけでなく、騒音規制をはじめとする問題にも対応。ブランドを背負うフラッグシップとして、販売できる限り続けたいという日産社内の熱い想いが実現した結果、長年にわたって世に放たれたのだった。
多くの人に愛された人生にひとつの区切り。いつかは来るだろうと思っていた別れが、いよいよ訪れてしまう。いざ、その瞬間を迎えることになると思うと、悲しさがこみあげてくるのは言うまでもない。
けれど、これはR36型(?)誕生に向けての一歩と捉えることもできる。終わりがなければスタートはない。しばらくはゆっくりと休んで、次のステージに向けて万全の体制を整えてほしい。
今、日産は厳しい時間を過ごしている。数カ月後、数年後には一体どのような姿になっているのか。未来のことは誰も想像ができない。
だからこそ、GT-Rよ。あなたのように登場すればムーブメントを引き起こすことができる、スーパースターの存在が必要なんだよ。
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コメント
コメントの使い方雨の筑波サーキットバトルで、GRヤリスにこそ先行を許しましたが、あれほどのコースレコードを誇るionic5 Nの追撃を抑えて振り切り、
純内燃機関のワンツーを作って誇りを示した姿、カッコよかったです。NSXと兄弟になってでも続いて欲しい名前ですが、流石に純内燃は最後でしょうね