クラウンエステートが正式発表され、16代目クラウンシリーズのすべてのラインアップが揃った。いつの時代もクラウンは注目される存在だし話題になりがちだが、従来とは違ったコンセプトでデビューを果たしたゼロクラウンについて振り返ってみよう!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】あら懐かし!! 木目調の内装がグッときちゃうよね!! (13枚)画像ギャラリー結局何が今までのモデルと違ったのか?
トヨタを代表するフラッグシップモデルであるクラウン。現行型はクロスオーバーから始まり、ハッチバックタイプのスポーツ、そして定番のセダンにエステートも登場するなど、大きく様変わりしたことでも話題となった。
そんなクラウンは現行型で16代目ということになるが、2003年に登場した12代目もそれまでのクラウンとは大きく変わるモデルとして、トヨタ自ら「ゼロクラウン」と称するほどだったのだ。
「かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる」とトヨタ自らがアピールするほど、それまでのクラウンから維新された12代目のゼロクラウン。
変わった部分は数多かったが、代表的なものがプラットフォームで、クラウンだけでなく、海外でも展開されるレクサスISやGSなどにも採用されたものが選ばれていた。
これによって良くも悪くも日本の高級車といった乗り味だったクラウンが、欧州のセダンにも匹敵するようなスポーティな乗り味を手にすることになり、それに伴ってデザインも保守的なスタイルから流麗なスタイリッシュなものへと一変し、当時は評価する声とともに戸惑う声があったほどだったのだ。
そしてプラットフォームが一新されたことでパワートレインも一新され、それまでの直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンへと変更。エントリーモデルに用意されていた2L仕様もなくなり、2.5Lと3Lの2本立てとなったのも大きな変更点だった。
【画像ギャラリー】あら懐かし!! 木目調の内装がグッときちゃうよね!! (13枚)画像ギャラリーマイチェンでスポーツ度もマシマシ
さらに2005年10月に実施されたマイナーチェンジでは、アスリート系のエンジンを3Lから315psの最高出力を誇る3.5Lへと置き換えて、よりスポーツ度をアップさせたのも今までのクラウンでは考えられない改良と言えるだろう。
またこのゼロクラウンは中国で現地生産及び販売がされたモデルともなっており、そういった意味でも新世代のクラウンだったということになるワケだ。
今では流線形のデザインのクラウンに見慣れてしまい、ゼロクラウン以前のクラウンを見かけると角ばったデザインで古めかしい印象を覚えてしまうが、当時はゼロクラウンの方が異例の存在でクラウンファンを含めた多くのユーザーに衝撃を与えたモデルだったのである。
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コメント
コメントの使い方ゼロクラウンのドライバーズカーへの転身は大きかったです。先代と完全に乗り味が変わりました。
その次の13代目でも大幅に完成度上がりましたが、14,15代目では運転手メインがちょっと行き過ぎた感もありました。
そういえば、カローラも同世代の10代目で、先代と全く違う運転の楽しい車に変わりました(11代目はコンサバ化しましたが12が継ぎました)。あの辺りから既にトヨタは変革してたんだと思います