フロンクスやジムニーノマドをはじめ、次期型スイフトスポーツの登場時期など、話題が盛りだくさんなスズキのラインアップ。そんななか、登場から8年目を迎えるも、どうも影が薄い1台にフューチャーしてみたい。
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】シートアレンジ色々試せて嬉しい!! クロスビーかなりの万能説(8枚)画像ギャラリー帯に短し襷に長し!?
スズキのコンパクトクロスオーバーSUVであるクロスビー。大人5人がしっかり乗れるワゴンらしい広さと、SUVらしい走破性を両立させた欲張りなモデルとなっている。
エンジンは税金面で有利な1Lのターボエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドで、車両価格もこのご時世にエントリーグレードは200万円を切る低価格と魅力的。しかし販売面では大成功とは言えない状況なのだ。
2017年12月に登場したクロスビーは、明言こそされていないが「ハスラー(初代)は魅力的だけど、軽自動車じゃあ……」というユーザーの声を受けて登場した可能性は非常に高く、ルックスも初代ハスラーに近しいものとなっている。
ただ実際のところ、ハスラーの部品は一切流用されておらず、メカニズム的にはソリオ(先代型)やイグニスと共通する部分が多いというのが事実だ。
【画像ギャラリー】シートアレンジ色々試せて嬉しい!! クロスビーかなりの万能説(8枚)画像ギャラリー目立ちはしないがスズキには必要不可欠な存在
そんなクロスビー、クルマ単体で考えると魅力的なモデルであることには間違いないが、実際のところ販売が思いのほか伸びてないのは、ハスラーとクロスビーを比較してクロスビーを選ぶユーザーはそこまで多くなかったというのが最大の理由ではないだろうか。
そもそも5人乗ることが多いのであれば、5ナンバーサイズの最大サイズよりもコンパクトな大きさとなっているクロスビーではなく、他の車種を選ぶだろう。
ハスラーが欲しいのであれば、いくらクロスビーが普通車のハイブリッドモデルとしては安価とはいえ、同じ予算があればハスラーのターボモデルが買えてしまうので、ハスラー一択ということになるだろう。
そういった部分を考えると、ハスラーに似たスタイルとしてしまったことで逆にハスラーと比較されることが多くなり、結果的にハスラーを選ぶユーザーが増えてしまったというのが現実ではないだろうか。
ただその一方で、純粋に普通車のコンパクトなクロスオーバーSUVとしては、冒頭にもお伝えしたように1Lターボのマイルドハイブリッドで、4WDモデルにはグリップコントロールやヒルディセントコントロールも標準装備。
そして比較的余裕の最低地上高を持つということで、唯一無二の特徴も持ち合わせていると言え、爆発的ヒットさえしていないものの、コンスタントに売れ続けているからこそ、7年以上が経過した現在でも現行モデルとしてラインナップされているとも言えるのだ。
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コメント
コメントの使い方足りないのはラゲッジスペース。現状ハスラープラス程度。古い車種だと今が日産キューブとほぼ同じ、キュービックレベルのラゲッジスペースが欲しい。
ソリオもスライドドアの無い「でかいワゴンR」のままだったら、今のヒットはなかっただろう。かと言って、クロスビーにスライドドアを付けたら売れるとも限らない。フロンクスのようないかつい外観だったら、また違う歴史を歩んだかもしれないね