金持ちに見えるクルマには興味はあるが、いかにも「成金」には見えたくない。であれば、先祖代々からの金持ちな雰囲気が漂うセダンが最適だ。ここでは我らが伊達軍曹どのが「上品な金持ち」に見えそうな中古セダンをチョイスする!!
※本稿は2025年2月のものです
文:伊達軍曹/写真:トヨタ、ホンダ、マツダ、日産 ほか
初出:『ベストカー』2025年3月10日号
小金持ちに見えるセダン
世間一般では人気的に凋落傾向となっているセダンだが、「小金持ち(に見える人)」業界においては、実はセダンこそがスーパースターであり、最も容易に小金持ちであることを演出できる“道具”になっている。
なぜならばセダンからは、好むと好まざるにかかわらず「地主っぽさ」がにじみ出るからだ。
何かで一発当てた新興系のお金持ちは高級SUVやスーパーカーなどを好むが、ストック型の金持ちである地主階層は無意味な散財を嫌うため、20年くらい前のトヨタ プログレあたりを、今なおディーラーに整備させながら乗っていたりする。
そのため、例えば地主でもなんでもない筆者であっても、ベージュ色のカーディガンを羽織ってグレーのスラックスを履き、そして日産のブルーバードシルフィあたりに乗っていれば、「世田谷区上野毛あたりの若旦那」に見える可能性は非常に高い。
まぁカーディガンとスラックスはさておき「上品な感じ」を意識しながらセダンを乗りこなせば、見た目の世帯年収は軽く1000万円を超えるだろう。
トヨタ クラウン(先代)
現行型とは異なり「定番中の定番セダン」だった世代のクラウンは、ノーマルでさえあれば誰が乗っても「経営者」に見える。200万円台後半で好条件なハイブリッドが検討可能。
ホンダ レジェンド(5代目)
3モーターとエンジンで構成される「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用したホンダのフラッグシップセダン。売れなかったが、数が少ないゆえに「謎の超高級セダン」に見える。ホンダ アコード(先代)
独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用したホンダのアッパーミドルセダン。クルマとしての出来はかなり良好だが、こちらもあまり売れなかったため、「正体不明の高級セダン」に見える場合が多い。
マツダ MAZDA6
端正なエクステリアと上質なインテリアは「ほぼ輸入車」と言えるマツダのフラッグシップセダン。だが中古車は格安で、200万円台前半で低走行なガソリン車またはディーゼル車が狙える。
トヨタ カムリ(10代目)
2017年に登場したトヨタのグローバルミッドサイズセダン。クルマ好き界隈は「世界戦略車としてのカムリ」のことを知りすぎているが、特に知識がない人からは「けっこう高そうなセダン」にしか見えないものだ。
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