日産のラインナップがなかなかに攻めているが、そのなかでも注目なのがパトロールの導入だ。超巨体のパトロールが日本で売れるのか? 本当にそこまでして日本導入すべきなのか? 日本にパトロール導入すべき理由を紹介しよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、日産
【画像ギャラリー】ある意味でランクル300超えてるんじゃ? 砂漠の王者は日本でも売れそうか見てみて(16枚)画像ギャラリーそもそも売れていた車種ではなかった
まず日産パトロールの概要を振り返ろう。全長5350×全幅2023×全高1945mmというとんでもない巨大なサイズだ。もちろんライバルとなるランクル300、もしくはレクサスLXと比較してもひと回り大きなサイズとなる。
そんなパトロール、実は日本国内では「サファリ」として2007年まで販売されていた車種となる。ランクルが質実剛健でとにかくタフを謳っていたキャラクターに対し、最終型となるY61サファリはややラグジュアリーな性格となっていた。
当時のシーマなどハイエンドサルーンのようなベージュ基調の内装、ウッドコンビのステアリングなどやや新しいアプローチで世界に打って出た。
中東を意識した製品企画だったこともあり、クロカン4WDというよりはランクル200系などのようなラグジュアリーな性格の車種だった。
日本での販売はかなりニッチ層に訴求したものになったが(そもそも売れるための車種ではなかった)、 そこにサファリがあったことは日産のブランディングとしては重要なものだった。
旧体制からの脱却を大きくアピールできる
そんなパトロールだが、実際のところ中東では絶好調。中東日産では大々的なローンチイベントを実施するなど、その力の入れようはかなりのもの。
だからと言って日本投入については慎重派が多いのも事実だ。前述したように売れるクルマじゃないというのも大きいし、現在の日産のイメージからすればもう少し量販を考えた車種を優先すべきという風潮はある。
経営的なリスクを排除するのであればキャシュカイやキックスなど海外のコンパクト車種を日本に導入すべきだし、量販車種の拡充を念頭においた戦略が必要だ。ましてや今後のラインナップが軽自動車があるにせよ、リーフとエルグランドしか明らかになっておらず、ちょっと心配をする人がいるのも納得だ。
しかしながら日産とて無策ではないし、エスピノーサCEOが直接語ったのが「日本の歪なラインナップを正していくのが私の仕事だ」ということ。
そんな言葉を信用するのであれば起爆剤としてパトロールの日本投入はありだし、日産が超前向きに日本投入を検討しているというのは不思議ではない。
大きい、燃費が、実用性が、という指摘があるのはわかるがそんなものを気にしないユーザーも多い。レクサスLXやランクル300が売れに売れている。リセールがいいとか色々言いたいことがあるのはわかるけど、日産パトロールだってハードとしては負けちゃいない。
新体制の日産を象徴するモデルとしてパトロールの日本投入を待ってみたい。車名はやっぱり「サファリ」でしょ!!!
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コメント
コメントの使い方日本の、道路事情、燃費、ランクルのダカ~ル実績。パトロールに、勝ち目は、ありませんね。