日本各地の高速道路で、自動運転トラックの実現に向けた実証実験が進められてきたが、2025年3月より、新東名高速道路の一部区間で自動運転車優先レーンを用いた実証実験が開始された。物流の新たな時代へ向けた画期的な一歩だ。
※本稿は2025年3月のものです
文:角田伸幸/写真:NEXCO中日本、三菱重工、AdobeStock(トップ画像=chesky@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
夜の新東名高速道路に自動運転トラック優先レーンが出現!
最近、新東名自動車道を走った人はお気づきかもしれないが、駿河湾沼津SA~浜松SA間約100kmに「自動運転車優先レーン」が設けられた。
これまで各地の高速道路で、自動運転トラックの実現に向けた実証実験が進められてきたが、今回の優先レーンはそのステップのひとつ。
2025年3月3日以降の平日夜22時から翌朝5時まで、大型貨物車の通行区分指定規制を解除し、左端車線を自動運転トラックの優先レーンとするというもの。当該レーンは通常のクルマも走れるが、万一自動運転車両に近づいた際は走行を妨げないことが求められる。
唯一気に留めてほしいのが、区間内のSA/PA周辺。合流などによって自動運転車両と接近する場合があるので気をつけたい。こうした区間には大型掲示板が設けられており、自動運転車両が接近すると、「自動運転車合流注意」という表示が出される。
自動運転トラックだが、専用ステッカーのほか、車両周囲に自動運転を示すグリーンのランプ(レベル3レジェンドと同じ)が点灯するからひと目でわかる。
この運用は2026年以降、東北道にも展開されるそうだ。
コメント
コメントの使い方サービスエリアで休憩出来ないから、運転中に休憩出来るのは、いい考え。また、入口と、出口に、自動運転専用のSAを作ってそこでドライバーを待機させれば、高速道路は、無人運転と言うのもありかもしれないですね。
速度制限から旧東名でやれば良いのに
さっさとやってください。
あと、完全自動運転だけでなく、有人先導者に続いて無人の貨物車両が2両くらい続くって方式も良いんじゃね? 大きなsaは、大概、広いトラッククレーンあるし
これはどんどんやっていかないといけない事柄。
テスラタクシーみたいな街中での完全自動化は、命や権利や様々なこと無視しないと現実的じゃない。
一方で高速道に限れば、自動化の実現性がある。どうせ法整備とか色々で後で詰まるんだから、実践実証は少しでも早く、多く実績積み重ねて、役人黙らせたい。
一般道での自動運転と、完全別枠での法整備、が早期実現に必須だからね。