全部付けたら450万円!? アルファード並じゃん! ノア・ヴォクのオプション何つける?

全部付けたら450万円!? アルファード並じゃん! ノア・ヴォクのオプション何つける?

 トヨタミニバンの中核を担うノア・ヴォクシー。2024年乗用車ブランド通称名別順位では、ヴォクシーが年間10位(7万636台)、ノアが年間11位(7万611台)に輝き、両者の年間販売台数合計は14万1247台と、3位のシエンタ(11万1090台)を大きく凌ぐ台数だ。人気のノア・ヴォクシーなのだが、少々難儀なのが購入時のオプション選択。特にメーカーオプションがセットになっていて、選びにくい。そこで、ノア・ヴォクシー購入にあたり、つけておきたいオプションを、実際にノアを購入した筆者が考えてみた。リセールにも効く、必須メーカーオプションはコレだ。

文:佐々木 亘/写真:トヨタ、ベストカーWeb編集部

いまノア・ヴォクシーを買うならその選択はS-ZのHEVがイチバンだろう
【画像ギャラリー】機能満載!! 現行ノア・ヴォクで押さえておきたいオプションはコレ!!(16枚)画像ギャラリー

単品選択できるメーカーオプションはわずか5個だけ!?

いまノア・ヴォクシーを買うならその選択はS-ZのHEVがイチバンだろう
いまノア・ヴォクシーを買うならその選択はS-ZのHEVがイチバンだろう

 ノア・ヴォクシーを購入する際、お買い得さやリセールを考えると、選択グレードはS-Z(もしくはノアZ)のHEVほぼ一択となる。ガソリンとの価格差は35万円あるが、減税分や燃料費の差で、その価格差はあっという間に埋まってしまう。ノア・ヴォクを買うなら、HEVの最上位グレードなのだ。

 その上でメーカーオプション(MOP)選択をしていくと、単品購入できるMOPはわずか5つだけということに気が付くだろう。ユニバーサルステップ、デジタルキー、寒冷地仕様、TV(フルセグ)+CD/DVDデッキ、ETC2.0ユニットが個別選択できるMOP。

このうち、ディスプレイオーディオPlus(19万300円)を選択した場合、TV(フルセグ)+CD/DVDデッキとETC2.0ユニットは自動的に付いてくるので、実質的にはユニバーサルステップ・デジタルキー・寒冷地仕様の3つを、個別に必要かどうかを考えればいいだけとなる。

 このMOP3点は、選択してもしなくても、ほぼリセールには変わりはない。個人の趣味嗜好で選んで構わないが、個人的には全てナシでも問題は無いと思う。

 問題はその他のオプション群だ。ヘッドライトや安全・快適装備が、セットになっているからノア・ヴォクシーはややこしい。

欲しいものと要らないものが組み合わせられている厳しさ

メーカーオプションをすべてつけたノア・ヴォクの価格はアルファードのXグレード並!? 画像は先代アルファード。現行のXは2024年から登場
メーカーオプションをすべてつけたノア・ヴォクの価格はアルファードのXグレード並!? 画像は先代アルファード。現行のXは2024年から登場

 まずはヘッドランプ。プロジェクター式LEDヘッドランプが6万2700円で選択できるのだが、これとセットになっているのがアダプティブハイビームシステムである。変わってくるのは見た目と夜間の配光。標準のリフレクター式LEDでも広く明るく照らしてくれるので助かるが、プロジェクター式+アダプティブハイビームの見通しの良さには敵わない。しかもプロジェクター式の方がリセールも高くなるから、選択の価値アリだ。

 次にアドバンストドライブ(渋滞支援)・緊急操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト、ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト・パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)のセット。こちらは13万4200円だ。便利なブラインドスポットモニターが、盛り沢山のセットに組み込まれ、超高額オプション化している。こちらはアドバンストドライブとブラインドスポットモニターが必要かどうか。あったらいいなとは思うが、必須ではないのでこちらはパスでいいと思う。

 さらにアドバンストパーク(リモート機能付)・パーキングサポートブレーキ(周囲静止物・後方歩行者)・パノラミックビューモニターのセットだが、価格は12万6500円とこちらも高い。ただし、これを選択しないとHEVモデルのシフトがエレクトロシフトマチックに変わらないのだ。パノラミックビューモニターはリセールアップにつながるから、エレクトロシフトマチックの印象が良いなら、こちらは積極的に選びたいMOP。

 ここにパッケージオプションが2つ出てくる。ドライビングサポートパッケージはカラーヘッドアップディスプレイとデジタルインナーミラーがセットで9万9000円だ。これは欲しければ付ける程度で良いだろう。必須級オプションではない。

 最後に快適利便パッケージ(High)だ。ハンズフリーデュアルパワースライドドア・パワーバックドア・ナノイーX・ステアリングヒーター・キャプテンシートへのシートヒーターとオットマンとアームレストの追加(2WD)となる。価格は14万8500円。リセールが爆上がりするMOPではないものの、車両利用時のQOLは高まるオプションだろう。ここまでオプション選択を我慢してきたなら、ここは我慢を解放しても良いところ。地味に後々のリセールにも効いてきそう。

 という感じで、セットオプション目白押しのノア・ヴォクシー。何かしら必要だからと、MOP全部付けにしたら車両だけで450万円目前なのだ。するとアルファードの最廉価Xが見えてくるから始末が悪い。

 様々な迷いを消し去るためにも、ノア・ヴォクシーを買う意味をしっかりと整理し、有効活用できるオプションを選択したい。最後にトヨタさんへお願いです。できれば次期型ノア・ヴォクシーではセットオプションをやめていただけると助かります。ぜひご検討を。

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