「ランドクルーザー 300」を筆頭に、「ランドクルーザー250」「ランドクルーザー70」と、現在3種のモデルがラインアップされているトヨタの本格クロカン、ランドクルーザーシリーズ。ここに2026年にも「ランクルFJ」というシリーズ最小となるモデルが追加される。
当初は2024年にも登場するとされていたランクルFJだが、諸事情で計画よりも遅れている様子。「登場が楽しみでならない!!」という人に向け、ランクルFJの性能と売れ行きについて予想してみよう。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA/予想CG:ベストカー編集部
【画像ギャラリー】3つが出そろった!! 世界に誇るトヨタの本格クロカン ランドクルーザーシリーズ(31枚)画像ギャラリーランクル250を圧縮した姿がベストマッチ
ランクルFJのエクステリアデザインについては、ランクル250の全長と全幅を、ぎゅっと圧縮したようなスタイリングと予想されている。ボクシーなスタイルに丸目ヘッドライト、武骨な前後バンパーや大型フェンダーなど、本格クロカンを感じられるデザインとなるだろう。
ボディサイズについては、シリーズ最小とはいえ、2024年に販売が終了したランドクルーザープラド(4,825×1,885×1,840)の全長をやや短くした、全長4,600~4,700mm程度、全幅は1,850mm程度、全高は1850mm程度が妥当だと筆者は考えている。
プラドの実質的な後継モデルであるランクル250は、全長4925mm、全幅1,940~1,980mm、全高1,925~1,935mmと、ランクル300に迫るサイズに巨大化してしまった。プラドの使い勝手のいいサイズ感を気に入っていたユーザーの受け入れ先を確保するためにも、このくらいのサイズ感がベストではないだろうか。
「街乗りランクル」を目指し、ハイブリッド化を期待したい!!
とはいえ、中身のメカニズムはランクル250を踏襲して欲しいところ。ランドクルーザーを名乗る以上、頑丈な箱の中にいるような堅牢感と、雪道や砂地といった悪路の走破性など、本格クロカンとしての性能はある程度、持ち合わせて欲しいところだ。
ただ、プラットフォームに関しては、筆者は、RAV4やハリアーが使うGA-Kプラットフォームをベースとして、もっと乗用車感覚に寄せるほうがよいのではないかと考えている。ランクルFJについては、トヨタがタイで2024年から販売開始した新型ピックアップトラック「ハイラックスチャンプ」のラダーフレームを使う案が濃厚だが、「本格クロカン」は兄貴分たちに任せて、ランクルFJは気軽に乗ることができる「街乗りクロカン」になり、すみ分けをしたほうがいいと筆者は考えるのだ。
兄貴たちの弱点のひとつである「燃費の悪さ」については、ランクルFJでは解消されるだろう。ランクル250は、150ランクルプラドのエンジンを踏襲し、2.7L直4ガソリンと2.8L直4ディーゼルを設定しているが、高いオフロード性能の反面、燃費は現代にはそぐわないリッターあたり10kmを下回る性能。そのためランクルFJでは、2.0Lクラスの純ガソリンエンジンや、2.5Lクラスのハイブリッドを採用し、現代のクルマらしい燃費性能を達成してくるはずだ。2026年登場とされている、新世代の2L直4ガソリンエンジンを使った新ハイブリッドユニットならば、なおさら期待できることになる。
そのうえで、兄貴分たちよりも価格を抑えることができれば、ランクルFJは、兄貴たちを上回る大人気車となることができるのではないだろうか。
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