【新型QX65世界初公開】インフィニティのスポーツSUVがFXを超える!? 価格・デザイン・性能解説

【新型QX65世界初公開】インフィニティのスポーツSUVがFXを超える!? 価格・デザイン・性能解説

 2025年3月26日、日産は、日産とインフィニティ、両ブランドにおける2025年度から2026年度にかけての新商品と新技術の投入計画を発表した。日産ブランドとしては、新型リーフのほか、北米では「ローグ」にPHEVを追加し、コンパクトセダンの「セントラ」の次期型モデルを投入、欧州では「マイクラEV」のほか「キャッシュカイ」に第3世代e-POWERを搭載し投入、日本でも新型軽自動車や第3世代e-POWERを搭載する新型大型ミニバンを投入するとしている。

 インフィニティブランドとしても、3列シートのラグジュアリーSUV「QX60」をマイナーチェンジし、フルサイズSUV「QX80」に新しいスポーツパッケージを追加するほか、なんと新型のクロスオーバーSUV「QX65」を発売するという。

 2023年10月に「QX65」という新型モデルの投入は明らかになっていたが、その名を目にするのは(おそらく)それ以来。はたしてQX65とはどんなモデルなのか!?? 予想をしてみよう。

文:吉川賢一/写真:INIFINITI

【画像ギャラリー】たった5車種!! 現在の北米におけるINFINITIラインアップ(28枚)画像ギャラリー

QX65を諦めていなかった!!

 まずは、現在のインフィニティラインアップについて振り返ろう。北米における、現在のインフィニティラインアップは、セダンのQ50(日本市場のV37スカイライン)をはじめとして、ミドルサイズSUVのQX50、クーペSUVのQX55、3列シートSUVのQX60、最新のフルサイズSUVであるQX80の5車種。レクサスやドイツ御三家などと比較すると、なんとも寂しいラインアップだ。

 新型QX65の名が最初に登場したのは、2023年10月に発表した長期計画のアンビション2030だ。「2030年度までに19車種の(バッテリー)EVを含む27車種の電動車を導入し、日産とインフィニティ、両ブランドをあわせて、グローバルで電動車のモデルミックスを55%以上とすることを目指す」とする計画とともに、4つのコンセプトカーの姿が確認できる画像も公開。BEVのコンセプトカーとして公開された「Vision Qe」と「Vision QXe」、そして当時デビュー間近だった新型「QX80」と並んでいたのが、新型「QX65」だ。

 ただ、2025年4月時点で、2023年10月からの間に投入された電動車はゼロ(QX80はガソリン車のみ)。昨今の業績悪化によって計画に見直しがはいっていると思われ、このQX65に関しても、お蔵入りになってしまったのだろうと思ってたが、インフィニティはQX65を諦めていなかったようだ。

2023年10月に日産が公開したコンセプトモデルの画像。左から、ビジョンQeコンセプト、ビジョンQXeコンセプト、QX65コンセプト、そして当時デビュー間近だった新型QX80だ
2023年10月に日産が公開したコンセプトモデルの画像。左から、ビジョンQeコンセプト、ビジョンQXeコンセプト、QX65コンセプト、そして当時デビュー間近だった新型QX80だ
北米インフィニティのミドルサイズのクーペSUV「QX55」。なだらかな傾斜のバックドアをもつ、スタイリッシュなSUVだ
北米インフィニティのミドルサイズのクーペSUV「QX55」。なだらかな傾斜のバックドアをもつ、スタイリッシュなSUVだ

「SUVのGT-R」が再び降臨するのか!?

 そんなQX65だが、本稿執筆(2025年4月中旬)時点では何もわかっていない。ただINFINITIはQX65について、「革新的なインフィニティFXからインスピレーションを受けている」「お客さまのニーズが高いミドルサイズクロスオーバーセグメントにむけたスタイリッシュな2列シートモデル」としており、ここからその姿を予想することはできる。

 FX(S50)とは、インフィニティが2003年に北米市場へ投入した、4WDのハイパフォーマンスSUVだ。コンセプトワードは「バイオニックチーター」。スタイリングは、チーターのような躍動感としなやかさを表現し、4.5L V8エンジン(最高出力320PS)のパワーで怒涛の加速をすることから、「SUVのGT-R」ともよばれていた。2008年末には2代目FX(S51)にフルモデルチェンジしたが、5.0L V8エンジン(400PS)と、3.5L V6エンジン(300PS)というラインアップは、初代同様に圧倒的な動力性能を見せてくれていた(2017年まで販売)。

 筆者は日産エンジニア時代、S50とS51によく試乗していた。大迫力のエクステリアデザインもそうだが、そのハードな乗り味と痛快な走りは、とてもSUVのものとは思えない、インパクトあるものだった。

 その「FX」の名をあえて出す、ということは、QX65には、FXの圧倒的な動力性能という「魂」がそれ相応には入れられていると思われる。デザインだけ寄せるならば、すでにQX55がやっているからだ。QX65は、QX55よりも攻めた「究極に楽しいSUV」になるに違いない。

2代目のインフィニティFX。21インチの大径タイヤを装着し、400PSの5.0L V8エンジンで怒涛の加速をするスポーツSUVだった
2代目のインフィニティFX。21インチの大径タイヤを装着し、400PSの5.0L V8エンジンで怒涛の加速をするスポーツSUVだった
まだ全貌が見えないQX65。2026年には登場するとされているが、「SUVのGT-R」再降臨となるか、大いに期待したい!!
まだ全貌が見えないQX65。2026年には登場するとされているが、「SUVのGT-R」再降臨となるか、大いに期待したい!!

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