消化不良だったのが心残り
前座レースの走行時間は45分ほど。赤旗も多く、5〜6周しかできずに走行時間は終了してしまう。次はもう予選1回目だ。
ポルシェ911カレラカップのマシンは当時は996ベースで、とにかくオーバーステアが強い。オー・ルージュやラディオンは恐る恐る抜けるもプーホンはコーナー入り口から出口までテールスライドし放しで、フルカウンターを当てて走る。グリップ走行などできない仕様で、すべての参加ドライバーがカウンターを当てて走る圧巻な光景だ。
続く予選2回目は雨が止んでセミウェット状態。中古のウェットタイヤでタイム向上は望めない。そして次の走行はもう決勝。ところが決勝はドライとなって初めてスリックタイヤを装着し、いきなりグリッドからのスタートとなった。
このような状況で、スパ・フランコルシャンのレースは消化不良で攻略仕切れないレースとなった。だが、これこそがスパ・フランコルシャンを難攻不落とする理由とも言える。
この特殊な環境は国内のサーキットでは経験できない。英国シルバーストーンも独・ホッケンハイムも、超高速で難しい。しかし、スパでは運も試されるのだ。

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