サイドウィンドウワイパー【6代目トヨタ マークII】
雨の日に視界を確保するためのワイパーはほぼすべてのクルマのフロントウィンドウに装備されていて、リアワイパーを備えたクルマも少なくない。
基本は前後のワイパーで事足りるのだが、実はサイドウィンドウにワイパーを持つクルマも存在していた。
1988年デビューの6代目トヨタ マークIIにはフロントサイドウィンドウの前部にワイパーが装備されていたが、実はこれは世界初。
サイドウィンドウワイパーによって雨の日でもサイドミラーが見やすくなるはずだが、実際にはサイドミラー自体にも水滴が付いてしまうため、そこまで劇的に視界が改善されるわけではなかった。
サイドミラーにワイパーを装備するクルマもあるものの、現在ではサイドウィンドウワイパーともどもメジャーな装備にはなっていない。
ヘッドランプウォッシャー【スズキ ジムニー ノマドほか】
最後に紹介するのは現行モデルにも採用されている装備だ。
2025年に発売されたスズキの新型ジムニー ノマドには、ヘッドランプを洗浄するヘッドランプウォッシャーが装備されている。
これはもちろん洗浄液を使ってヘッドランプを洗う機能であり、冬季のヘッドランプカバー凍結や積雪の際にも有効だ。
厳しい自然環境下でのオフロード走行も想定したジムニー ノマドにこの機能が装備されるのはある意味当然ともいえるが、実は欧州車のほとんどがヘッドランプウォッシャーを装備していて、その他にも装着車が増えている。
その理由は従来のハロゲン球に代わるHIDやLED製ランプの普及にある。
HIDやLEDはハロゲンに比べて発熱が少なく、ランプカバーに付着した雪を溶かす効果が期待できないため、ウォッシャーによってこれを洗い流そうというのだ。
今回紹介した装備には再登場があまり望めないものもあるが、ヘッドランプウォッシャーに関してはむしろ今後のさらなる普及も予想される。
現代のクルマには多彩な機能が装備されているが、それが将来的になくなってしまう可能性もある。
もちろんそうした現象は技術が日々進歩していることの証でもあるのだが、少数の人にのみ支持される機能にはある種のロマンも感じられる。
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コメント
コメントの使い方欲しい装備としては昔の日産車に付けられていた「AT車の大きなサイズのブレーキペダル」。ちょうど「ラシーン」が走っていた時代のモノ。今のAT車のブレーキペダルの大きさよりも、5割増しぐらい大きいです。だから、踏みやすいです。
ヘッドランプウォッシャーは、スバル車(OEMを除く)には昔から装備されてます。バンパーにふたが付いていて、そこがヘッドランプウォッシャーになってます。